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紫色に染めたい ページ14

「ごめん。いつも泣いてばっか…」

「全然、気にしとらんとよ?」

「ほんっと…ごめん」


ふぉい、いつも本当にごめん

脇のことになるとほんとにどうしたらいいか
分からんくなるんよ。それだけ好きだった。
って言ったら言い訳になるけど、
本当に、本当にいつもごめんなさい。


涙を止めようとすればするほど上手く喋れなくて
でも、いつものように何も言わずに
抱きしめてくれるふぉいの体温が
私の感情的になった心を落ち着かせてくれた


「少し、落ち着いた?」

「…うん。ほんとに、ごめん」

「お前はいつも謝りすぎやけん」


ふぉいの胸から離れて、涙を拭い見上げると
優しい顔がそこにあった


「このままだと外寒いわ。」

「俺ん家くる?」


正直、救われたと思った。
一人の部屋に帰ることが今のメンタルでは怖くて
ふぉいの家に行くことを了承した。


実家の松本家には何度かお邪魔したことあったし
東京に引越してきてからの一人暮らしの家も
何度も泊まりに来たことだってあった。

なのに、なんで今は少しだけ…緊張するんだろう?


「おじゃまします…」

「電気つけといてー、分かるやろ?」

「う、うん」


分かる。何度も遊びにも、泊まりにも来てたもの。
明かりを付けても、人よりは暗めのネオンの部屋。


「なんでそんなそそっかしいん?」


コートをかけ終えたふぉいが、戻ってきた。
私を物珍しそうな顔で見ている。


「もしかして、俺と二人きり緊張すると?」

「…しとーよ。」

「一緒にお風呂入る?」

「なんで?緊張しとるって言っとーのに」

「裸になるもんはなったほうが緊張もクソもないけん」


でた。Theレペゼンみたいな回答。
どんな理論よ、それ。


「お前が素直になるのが先か、裸にされるのが先か」


何故か洗面所まで連れていかれてしまい
何故か下着姿にされてしまった

何故かじゃない、全部私が受け入れてるから。
布一枚じゃ、ふぉいに鼓動が伝わってしまうのに。


「A気づいてないん?」

「脇のことより、俺の事ばっか考えとーって」


耳に息をかけるように囁かれると、ブラのホックを外される。


「〜っ!ちょっと、ふぉいっ」

「…」

「待って、お願い。聞いてよ」


どんどん脱がして進む行為が
左胸を思いっきり触られたまま動きが止まった


「…好き。」

「私知っとるんよ、この感情 経験したことあるけん」

「ふぉいのこと、好きになってしまっとー…」

天上天下唯我独尊→←紫色の王子様



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珊瑚(プロフ) - re06さん» re06様»とっても嬉しいお言葉をありがとうございます…;;亀更新ですが、これからもお付き合い頂けますと嬉しいです(˶'ᵕ'˶ )‪︎ (1月15日 21時) (レス) id: 50e08aa314 (このIDを非表示/違反報告)
re06(プロフ) - 素敵な作品をありがとう御座います。応援してます。 (1月15日 0時) (レス) id: 7aa5ab8414 (このIDを非表示/違反報告)
珊瑚(プロフ) - 佑さん» 佑様はじめまして♡この度は嬉しいお言葉をありがとうございます…( ; ; )これからもぜひご愛読頂けますと幸いです*ˊᵕˋ* (6月26日 22時) (レス) id: 50e08aa314 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - はじめまして!!めちゃめちゃ胸キュンでした♡素敵な作品をありがとうございます!!陰ながら応援しています!! (6月25日 0時) (レス) id: 8c69d7ea2c (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - またまたコメント失礼します^^主様天才すぎて何回も何回も読み返してふぉいくんにキュンキュンしております♡無理なさらず頑張ってください^^ (2022年2月11日 23時) (レス) id: 8ffc028d97 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:珊瑚 | 作成日時:2021年8月24日 18時

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