黄色に染まりたい ページ12
脇は、覚えてない?
最初の印象はバイト先の優しい先輩。
先輩後輩の関係で、お酒の作り方を教えて貰ったり
仕事内外でもよく一緒に遊んだ。
バーのバイトに慣れた頃
よく悪酔いして、絡んでくるお客さんに困っていて
その日はラストが脇と私だった。
脇が店のカギを閉めてる間、ゴミ捨てをしてる時だった。
『Aちゃん、今日最後までだったの?』
『びっくりした…』
『まだ連絡先教えてくんないの?』
『それは、ダメですって。』
『今日こそは、俺と楽しいことしようよ。』
腕を無理矢理掴まれて頭が真っ白になってたとき、
脇が全力で引き剥がして、守ってくれた。
『今までは、客だから我慢してたけど。』
『Aの隣には俺がいることを忘れんな。』
ずっとずっと好きでした。
でも、この瞬間がこれからもずっと好きでいたいと
願ってしまった時間でもあった。
_______
「脇、起きて」
「んー...」
「彼女が、迎えに来とーよ。」
お酒により眠りが深いけど、起こす。
この幸せそうな寝顔が、本当は大好きっちゃん。
「夏帆...?」
「そう、今入口に待っと...」
「夏帆やぁ。」
自分の女を見間違えて抱きつくなんて相当、酔っとー。
「脇!起きて!わたしAやけん!」
「ん?A...?ほんとだ、Aや」
「酔い覚めた?ほら、外行こ。」
「...なんでAからふぉいの匂いがするん?」
「え...?」
酔いが覚めてるのか、覚めていないのか全く分からない。
「A、ふぉいのとこ行かんで...。」
どういう、意味...?
________________________
Ginta side
「ヴェ ォェ゛!」
あースッキリー
人間吐くとリセットするけん便利っちゃん
パンツの位置を直しながらトイレを出ると
黒いパーカーを着た手を振るAと
女?と暖簾をくぐり帰ってく脇を見つけた
あーなんか見た事あると思ったら
さっきの脇の彼女っちゃん。迎えに来たんやね
「A!」
「うわ、銀太?」
「よー 皆は?もう帰ったと?」
「まだ死んどーよ。あれ、なんか顔がスッキリしとる?」
「めちゃめちゃゲロ吐いたけん。もはや素面よ。
てかこれ ふぉいのパーカーやん」
「ふぉい、まだ帰ってこらんね。」
「...A?」
いきなりボロボロと止まらん涙を流すA。
「ちょ、大丈夫か?」
「ごめん...銀太...」
「マジ謝らんで なぁ、どうしたと...?」
「ほんっとに、何でもないけん」
「そんな辛そうな顔で、何でもないわけないやん。」
「私は大丈夫やけん。お願い。皆を連れて帰ってくれん?」
「そんなこと言ったってAを放っておけんよ」
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珊瑚(プロフ) - re06さん» re06様»とっても嬉しいお言葉をありがとうございます…;;亀更新ですが、これからもお付き合い頂けますと嬉しいです(˶'ᵕ'˶ )︎ (1月15日 21時) (レス) id: 50e08aa314 (このIDを非表示/違反報告)
re06(プロフ) - 素敵な作品をありがとう御座います。応援してます。 (1月15日 0時) (レス) id: 7aa5ab8414 (このIDを非表示/違反報告)
珊瑚(プロフ) - 佑さん» 佑様はじめまして♡この度は嬉しいお言葉をありがとうございます…( ; ; )これからもぜひご愛読頂けますと幸いです*ˊᵕˋ* (6月26日 22時) (レス) id: 50e08aa314 (このIDを非表示/違反報告)
佑(プロフ) - はじめまして!!めちゃめちゃ胸キュンでした♡素敵な作品をありがとうございます!!陰ながら応援しています!! (6月25日 0時) (レス) id: 8c69d7ea2c (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - またまたコメント失礼します^^主様天才すぎて何回も何回も読み返してふぉいくんにキュンキュンしております♡無理なさらず頑張ってください^^ (2022年2月11日 23時) (レス) id: 8ffc028d97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:珊瑚 | 作成日時:2021年8月24日 18時