#4 ページ47
貴方に出会う前は一人で生活してたはずなのに
二ヶ月間、ひとりきりの部屋が堪らなく孤独に思えた
寂しさを押し殺した裏目に、自暴自棄になって
今までの好きな物に幸せを感じれなくなっていた
「もう、ほんとに心配したんだから！」
「これだけ会議を抜け出したいと思ったことは無かったよ」
「どれだけ日々の運動が大事か分かったやろ？」
「もう、無理すんじゃねえぞ」
ずっと心配してくれていた上司の存在にも気づけなくて
近くで気にかけてくれてた先輩と同期に助けられて
彼らには本当に、頭が上がらない
「皆さん、先日は改めて本当にありがとうございました。」
「そして、三宅さんが動いてくださったおかげで本当に助かりました。」
「...目の前で人が倒れんの、もう二度と御免だからね。」
人の多い休日でそれぞれお洒落な５人組に老若男女から自然と視線が集まる。会社の外に一歩出ても、彼らはまるでアイドルみたい。
すると空港に着いたよと通知が送られてきたので
向かうと、２ヶ月ぶりの、大好きな姿を見つける
「昌行さん！」
「A、ただいま。」
「ずっと、待ってました」
「会いたかったよ、こうして触れたかった」
しっかりと抱きしめられ大好きな匂いに包まれる
「ちょっと、俺らもいるんですけど」
「俺らにありがとうはないわけ！」
海外から帰ってきて早々にブーイング。でも後輩や歳下を抱える彼らにとって、昌行さんは兄のように甘えられる唯一の存在だから。
「うん。お前らには、Aのことを支えてくれて、本当に感謝してる。」
いやー？それほどでも？当たり前じゃん！と遠慮なく次々に。その姿がおかしくて、私の大好きな日常がここにあって、幸せを噛み締めること、感謝に気づくこと。改めて大切なことに気づく。
「なあ、A。｣
「はい、昌行さん。」
「結婚しよう。」
ゆっくりと通された、左手の薬指に光る指輪を見つめる。
外国製の、薄水色の綺麗なダイヤの指輪。
皆さんも驚いているかと思ったら、空港でのプロポーズは昌行さん経由で５人全員で共有されてた話だったらしい。
「Aは優しいあまりに、寂しさや辛さを全部隠して気丈に振舞っていただろう？」
「だから、ひとりで何かを抱える前に、俺がここにいることを信じて欲しい。」
「今度こそ、ずっと近くで君の幸せを約束させて。」
互いに離れていたからこそ気づく、存在の大切さ
昌行さんも、同じ重さで想いを抱えてくれていた
「はい、よろしくお願いしますっ……」
距離は私達を引き避けない
それは離れていても、遠くにいても
同じ時に同じ愛を生きていられるから。
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珊瑚(プロフ) - pipi_kpさん» コメントありがとうございます(*´˘`*)♡職場にV6を上司に欲しいですよね(´TωT｀)これからも楽しんで頂けたら幸いです＜(_ _)＞ (2022年2月17日 23時) (
レス) id: 50e08aa314 (このIDを非表示/違反報告)
pipi_kp(プロフ) - こんな上司たち、かっこよすぎる。憧れます……！！！ (2022年2月17日 21時) (レス) id: acd025d66c (このIDを非表示/違反報告)
珊瑚(プロフ) - ◎さん» コメント&嬉しいお言葉ありがとうございます；；楽しんで頂けて嬉しいです(*ˊᵕˋ*)2月からまた更新再開していくので、これからもご愛読頂けると嬉しいです☺️ (2022年1月24日 16時) (レス) id: 50e08aa314 (このIDを非表示/違反報告)
◎ - 6人のそれぞれの魅力が楽しめられて、いつもにやにやしながら、何度も読み返させていただいてます!素敵なお話をありがとうございます。無理せず、珊瑚さんのペースで頑張ってください!!陰ながら応援しています🙇 (2022年1月23日 0時) (レス) @page15 id: 20f3b31112 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珊瑚 | 作成日時：2021年3月4日 22時
