#2 ページ43
「どうしたんですか、こんな真昼間から。」
「どうしたんですかじゃねぇよ！お前なんでAちゃんと一緒に住んでんだよぉ！」
イノッチが俺に断りもなく...と呟いてると
隣で三宅さんが「別にあんたの許可いらないでしょw」
と茶々をいれていた。
この状況が面白いといった雰囲気を醸し出していたのに
ふと、俺を見て 俺を真っ直ぐな視線で捉える
この人は、森田さんと違うパターンの″怖い″。
きっと彼の中で、今俺は大事なものを取られた敵と認識されている。この可愛い笑顔からは想像できなくて、生唾を飲み込んでしまう。
「なんでって？そんなの」
「...！」
「正真正銘。Aと、付き合ってるからやで。」
肩を引き寄せ子供みたいなえっへん自慢。
この状況を例えるなら顔を真っ赤にしてる君は
果物しか食べない小動物で。
爪を隠してるタカと、静観してる狼と
お喋りな熊からゴリラによって守られてる感じ。
「A、俺はね。」
「Aと付き合ってることを見せびらかしたい。俺が君を好きでいたことも、一緒になった今もっと好きで仕方ないことも、ずっと守りたいって思ってることも。」
「俺はもう、何も隠してないから。Aももう隠す必要も、怖がる必要も無いんやで。」
そういうとこくん、と理解してくれる。ほんとはこの表情だけで俺のことが大好きー！って伝わるんやけどな。
「部長、私准くんと付き合ってます。」
「ほんとは、三宅さんにも森田さんにも伝えたかったのですが、なかなか恥ずかしくて...」
「これからも、御指導よろしくお願い致します。」
ほんと、こんな獣みたいな3人に囲まれた部署にいて
今すぐにでも俺のところに連れ出したいなんて思ったけど
あまりにも公私混同せずAがしっかりしてるから
見習わんとな....なんて思っている。
「！？」
「准くんっ、ありがと。大好き！」
突然小さな足のパンプスがすこし背伸びして
白くて細長い薄ピンク色のネイルの手がいきなり
俺の頬をそっと添えて、ほっぺにちゅっ！とキス。
目をまん丸にさせてAを見ると
桃色の頬に、ほんと、かわいいがいっぱいの笑顔。
「っ、かわええ...」
「岡田ァ...」
「俺達の目の前で...」
「イチャイチャすんなーー！」
彼らにいつもいじられるのは歳下の俺。
いや今のはAが仕掛けたやんか！
この頃から俺はこの上司達とより一段と仲良くなっていた。俺は彼らのことを、まだ子供な俺とAに恋愛を教えてくれるカッコイイ人達だと思ってる。
#1 Blue （pineapple）→←#1 Yellow （Darling）
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珊瑚(プロフ) - pipi_kpさん» コメントありがとうございます(*´˘`*)♡職場にV6を上司に欲しいですよね(´TωT｀)これからも楽しんで頂けたら幸いです＜(_ _)＞ (2022年2月17日 23時) (
レス) id: 50e08aa314 (このIDを非表示/違反報告)
pipi_kp(プロフ) - こんな上司たち、かっこよすぎる。憧れます……！！！ (2022年2月17日 21時) (レス) id: acd025d66c (このIDを非表示/違反報告)
珊瑚(プロフ) - ◎さん» コメント&嬉しいお言葉ありがとうございます；；楽しんで頂けて嬉しいです(*ˊᵕˋ*)2月からまた更新再開していくので、これからもご愛読頂けると嬉しいです☺️ (2022年1月24日 16時) (レス) id: 50e08aa314 (このIDを非表示/違反報告)
◎ - 6人のそれぞれの魅力が楽しめられて、いつもにやにやしながら、何度も読み返させていただいてます!素敵なお話をありがとうございます。無理せず、珊瑚さんのペースで頑張ってください!!陰ながら応援しています🙇 (2022年1月23日 0時) (レス) @page15 id: 20f3b31112 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珊瑚 | 作成日時：2021年3月4日 22時
