#1 Orange （Be with you） ページ40
「A、怖い？」
「え...？」
「Aが怖がることはしないよ。というか、したくない。」
想いを伝えあった後、半ば強引に私たちはホテルにいる。
首元を指でつー…となぞられ、間近な瞳に捉えられる。
「昨日剛にココ、跡つけられた時どうおもった？」
「怖いとは、思わなかったですけど…」
「ちょっと、思ってよ！」
ホテルで男にいきなりつけられてんだよ？とぷんぷん。
今のおこ顔、LINEスタンプにできそう。
「Aは、剛の匂いがするから」
「まだ森田さんの香水の匂いします！？」
「ちがう、そういうことじゃなくてさ…」
なんて言ったらいいのかなぁ…と
考え込む姿も可愛らしい。(LINEスタンプにしたい…)
「うーん。黙ってると無愛想。」
「思いっきり悪口じゃないですか。」
「自分の本当の気持ちは、言葉にしないとこもそっくり。」
「ん…」
「だから、惹かれたのかもだけど。」
首の次は、唇もなぞられる。ゆっくりと、伝うように。
ドキドキが爆音に聞こえてきて心臓だけじゃない、耳の裏までもがバクバクいうような感じ…
優しくそのまま倒され、腕が耳元にある。
見下ろす彼は、色っぽくて見つめるだけで火照る。
「やっぱ、こーゆーのは怖い？」
「怖くないと言えば、嘘になります…けど、」
慣れてる三宅さんに追いつきたくて、背伸びしてることもきっとお見通し。それでも私のペースで合わせてくれる、そんな貴方が大好きなんて言ったら我儘かな。
「最初は健くんが、いいです。」
「…っはぁーー。」
「すっごいおおきいため息。」
「ねぇ、どれだけ俺が我慢してるか分かってる？」
「ふふ。教えてください、健くん。」
「いいよ、Aに教えてあげる。」
そのまま倒れ込んできた健くんにぎゅーっと抱きしめられる。私の体はもう、健くんの匂いで上書きされている。
「俺ね、ずっとAとこうしたかったんだ。」
「ひとりで寝るの、あんまり好きじゃなくて。」
この人は、さっきまですごく大人に見えたのに
急に弟みたいな、甘えたさんになるからズルい。
「ひとつ、約束をしよう？」
「怖いこと、嫌なことは必ず共有すること。すれ違ったときはどれだけいらいらしてても必ず言葉を交わそう。」
「うん、分かった。ねえ、健くん…」
耳元でこっそり伝えると、大好きな笑顔でやさしく受け入れてくれた。
「いーよ。Aの言うことだから、聞いてあげる。」
「その代わり。A。どこにもいかないでね？」
「うん。健くんずっと大好きだよ。」
「もう、早速使っちゃってるなあー。」
もうひとつの約束、愛情表現を忘れずに。
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珊瑚(プロフ) - pipi_kpさん» コメントありがとうございます(*´˘`*)♡職場にV6を上司に欲しいですよね(´TωT｀)これからも楽しんで頂けたら幸いです＜(_ _)＞ (2022年2月17日 23時) (
レス) id: 50e08aa314 (このIDを非表示/違反報告)
pipi_kp(プロフ) - こんな上司たち、かっこよすぎる。憧れます……！！！ (2022年2月17日 21時) (レス) id: acd025d66c (このIDを非表示/違反報告)
珊瑚(プロフ) - ◎さん» コメント&嬉しいお言葉ありがとうございます；；楽しんで頂けて嬉しいです(*ˊᵕˋ*)2月からまた更新再開していくので、これからもご愛読頂けると嬉しいです☺️ (2022年1月24日 16時) (レス) id: 50e08aa314 (このIDを非表示/違反報告)
◎ - 6人のそれぞれの魅力が楽しめられて、いつもにやにやしながら、何度も読み返させていただいてます!素敵なお話をありがとうございます。無理せず、珊瑚さんのペースで頑張ってください!!陰ながら応援しています🙇 (2022年1月23日 0時) (レス) @page15 id: 20f3b31112 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珊瑚 | 作成日時：2021年3月4日 22時
