【purple】Lavender pouring a glass�� ページ34
Nagano side
「最近、Aちゃん怪しくない？」
「何が？」
「あれは絶対誰かに恋してるよぉ」
「…」
ねえ、そう思わない？なーのくん。と
まだ酔っていないはずの井ノ原に問いかけられる。
「…さぁ。どうなんだろうね」
Aちゃんに想い人がいない可能性なんて0ではない。
誰にでも優しくて、裏表がなくて、よく食べて、よく笑う。彼女の魅力に、周りの男が黙ってない存在なのは一目瞭然。
「確かにAさん、一段と綺麗になったよな。」
「長野くん、いいの？俺取っちゃうよ。」
「なんで、俺に許可とる必要があるの。」
まるで、井ノ原にも、坂本くんにもいつもみたいに俯瞰で見るな。と言われてるようだった。
Aちゃんの幸せを一番に考えた時に
俺が想いを伝えるか、伝えないかなんてそんなの…
それでも目を閉じれば、笑顔の君がいた。
たまにこっちの部署に寄ると
ある日は楽しそうに健と美容トークに花を咲かせていて
別の日は岡田と真剣にスマホを見ていて
今日は剛とアクセサリーを見ながら話していた
坂本くんと井ノ原が言うように
入社した時よりもどんどん綺麗になっていくAちゃん。
君をそうさせる理由を俺に教えて？
君の瞳には、今誰が映ってる？
まだ若いAちゃんが描く未来に
そのときまだ俺は、いられるのだろうか
「長野さん！」
「あ、今はお忙しかったですか？」
周りをキョロキョロして確かめ始める。
小動物みたいでかわいいなぁ。と思いながらも、
俺と坂本くんは、この広い会社で特に部署の距離が遠く忙しいからか気を使ってくれている。
「ううん、忙しくないよ。どうしたの？」
「特に用事はなかったんですけど」
小動物かと思えば、いきなり頬を赤らめて下を向く。
感情に任せて逢いに来たけど、いざ時間が与えられると焦ると言った感じ。
ああ、愛おしい君が俺以外に見つからなければいいのに。
「長野さんと会社で会えたのが嬉しくて、思わず声を掛けちゃいました…」
やっぱり俺はこの子と一緒にならない人生の方が嫌だ。
俺の抑制も意味なんてなくて、彼女は俺が無意識のうちに立てた壁を壊していく。
「今日、夜も会えるのに？」
ちょっとからかいたくなってそう言うと、
少し不安そうな顔をする君
いつも俺の腕を引く年下の君をからかってしまう俺は、
ごめん。いつも以上に腹黒いかもしれない。
「嘘、声掛けてくれて嬉しかったよ」
そう言うと、また花が咲いたように君が笑うから。
今宵はまるでプロポーズみたいな
レストランを選んでしまって少し緊張するけど
俺はAちゃんに想いを伝える。
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珊瑚(プロフ) - pipi_kpさん» コメントありがとうございます(*´˘`*)♡職場にV6を上司に欲しいですよね(´TωT｀)これからも楽しんで頂けたら幸いです＜(_ _)＞ (2022年2月17日 23時) (
レス) id: 50e08aa314 (このIDを非表示/違反報告)
pipi_kp(プロフ) - こんな上司たち、かっこよすぎる。憧れます……！！！ (2022年2月17日 21時) (レス) id: acd025d66c (このIDを非表示/違反報告)
珊瑚(プロフ) - ◎さん» コメント&嬉しいお言葉ありがとうございます；；楽しんで頂けて嬉しいです(*ˊᵕˋ*)2月からまた更新再開していくので、これからもご愛読頂けると嬉しいです☺️ (2022年1月24日 16時) (レス) id: 50e08aa314 (このIDを非表示/違反報告)
◎ - 6人のそれぞれの魅力が楽しめられて、いつもにやにやしながら、何度も読み返させていただいてます!素敵なお話をありがとうございます。無理せず、珊瑚さんのペースで頑張ってください!!陰ながら応援しています🙇 (2022年1月23日 0時) (レス) @page15 id: 20f3b31112 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珊瑚 | 作成日時：2021年3月4日 22時
