17 20th Century ページ17
「えっ、坂本さんって元ヤンなんですか！？」
「おいおい、声でかいぞ」
「今の紳士からは想像できない…あっでもさっきの拳…」
「そこで納得すんな(笑)」
少し暗い夜道、今日は沢山坂本さんのことを知れて
前よりも、距離がすっごく近くなった気がする
蓋を開けてみるとなんだかちょっと可愛くて。
「あっ、虫ついてますよ」
「ん？」
「取りましょうか？」
「ついてるって、俺に？」
「あぁ！動いちゃダメです！」
「いやーー！飛んだー！」
「何やってんの坂本くん？」
その声は…
「あれ、長野？」
「長野さん！？」
「Aちゃんも。久しぶりだね」
「お久しぶりです！長野さんも飲まれてたんですか？」
気がつけば先程より少し遠く離れた
別の居酒屋の近くへと到着していた
「俺はね、飲んでないよ〜」
「長野は酒弱ぇからな」
「いつも誰が送ってあげてると思ってるの？」
「…すいません」
気のせいでしょうか。
一瞬真っ黒なオーラの長野さんが目に映ったような...
「正確に言うともう一人は呑んでるよ」
「もう一人？」
「中入る？」
「だぁーかーら、Aちゃんに会いに行くー！」
「井ノ原、坂本くん来たよ」
「はぁー？坂本くん？どうでもいいよぉ。」
「Aさんもいるけど」
「え？は？」
ビール片手に突っ伏していた井ノ原さんが
ガバッ！と効果音をつけて起き上がった
「Aちゃん！？」
「部長！」
「運命だよ！運命だねぇ〜」
ガバッと薄い胸板に思いっきり抱きしめられる
お酒入ってるけど、告白の後だから…！
「オイ井ノ原」
「ちょっと、井ノ原」
突然2人の怖い顔に引き剥がされ
拗ねて机にまた突っ伏してしまった
坂本さん長野さんといると部長は子供みたい。
「Aちゃん可愛いからぁー！」
「あぁ？Aさん、可愛いだろ」
「可愛いよ、Aちゃん」
「えっと…長野さんは酔ってませんよね？」
「あは、俺も便乗してみた。酔っ払いに」
「びっくりした…」
「でも、可愛いと思ってることは本当なのに」
長野さんの大きい瞳の中に捕えられる
いたずらなのか、本気なのか。
でも、この駆け引きが一番楽しかったりする。
「今度は和食に行こっか」
「是非...！」
「子供みたいに目輝かすよね」
「これを楽しみに仕事頑張れる……」
「ねえ、井ノ原に告白されたでしょう？」
「…部長から聞いちゃいました？」
「うん、そのことなんだけど」
いつのまにか隣で言い合いになってる
坂本さんと井ノ原さんを母親のような瞳で一回見る
こっちを振り向くから再度目が合った
「酔っ払いがいない時にするよ。」
18 orange -All for you-→←16 blue（2）
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 115人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
珊瑚(プロフ) - pipi_kpさん» コメントありがとうございます(*´˘`*)♡職場にV6を上司に欲しいですよね(´TωT｀)これからも楽しんで頂けたら幸いです＜(_ _)＞ (2022年2月17日 23時) (
レス) id: 50e08aa314 (このIDを非表示/違反報告)
pipi_kp(プロフ) - こんな上司たち、かっこよすぎる。憧れます……！！！ (2022年2月17日 21時) (レス) id: acd025d66c (このIDを非表示/違反報告)
珊瑚(プロフ) - ◎さん» コメント&嬉しいお言葉ありがとうございます；；楽しんで頂けて嬉しいです(*ˊᵕˋ*)2月からまた更新再開していくので、これからもご愛読頂けると嬉しいです☺️ (2022年1月24日 16時) (レス) id: 50e08aa314 (このIDを非表示/違反報告)
◎ - 6人のそれぞれの魅力が楽しめられて、いつもにやにやしながら、何度も読み返させていただいてます!素敵なお話をありがとうございます。無理せず、珊瑚さんのペースで頑張ってください!!陰ながら応援しています🙇 (2022年1月23日 0時) (レス) @page15 id: 20f3b31112 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：珊瑚 | 作成日時：2021年3月4日 22時
