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「Aちゃん！」
「井ノ原さん？」
「ねぇ、何もされてない？ほんっとに坂本くんに何もされてないよね？」
もしも井ノ原さんが犬だったとしたら、シュン...
と下がった耳と、巻かれたしっぽが想像出来る
「大丈夫です。何もされてませんよ。」
「ほんと？なら信じるけど…｣
「坂本さんは大人ですから、こんなただの後輩を相手にするわけないです。」
「うーん、君はただの後輩じゃないんだよ。」
「え？」
「Aちゃんは油断してると取って食われちゃいそう」
「それ、准くんにも言われます」
「はは、じゃあ俺がいいことを教えてあげようか」
そういうと部長は両手で６本指を作った
この指の数が何を意味しているのだろうか？
「Aちゃんを狙っている男がこの会社に6人居ます！」
「へぇ〜…え？」
「しかもこの6人組は結構本気です」
「なるほど…？」
「もうひとつ教えてあげよっか？」
「は、はい」
「その中の一人は…なんと俺！」
えっへん！とニコニコ笑顔で自信たっぷりに
言ってるけど、ちょっとちょっと！
三宅さん達といる時のようなおふざけモード全開！の笑顔が段々、
切なく愛おしいものを見るような目に変わっていく。
思い詰めたような、触れたら壊してしまいそうなほど。
「ははっ、かわいい」
「ずっとかわいいと思ってたよ」
ずっと？それは、入社してから？
見たことない井ノ原さんに動揺していると
察して、ゆっくりと、落ち着かせるように
ポンポンと優しく頭を撫でられる
「ほんとは言うか迷ったんだけどね」
「Aちゃんも…すぐに答えられないだろうし」
「でももう、我慢できなくなっちゃった」
こんなこと言われたら、貴方の言葉を受け止めたいのに
言葉通りに目を合わせられない。
「俺は、Aちゃんの答え聞くまでは優しい頼れる部長でいたい。」
「もし俺の気持ちに振り向いてくれるなら…」
男の人の力にぐっと肩を寄せられ、
ハジメテの距離、耳元に部長の顔がくる
「その時は、キスしてもいい？」
「いいです、いいですけど…」
「あははごめんね。びっくりさせたね」
自分でもわかるくらい赤面を抑えられなくて
ドキドキに発狂する度に「かわいい」って伝えられるから、
心臓がもう爆発してしまいそう。
「井ノ原さん、ありがとうございます。その、まだ部長のことよく知らないから…もっと知りたいです。」
そう言うと
「大丈夫、待ってるよ。」
考えてくれてありがとう。
俺のこと沢山教えてあげるね。
でも、ありがとうはこっちの台詞なんです。
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珊瑚(プロフ) - pipi_kpさん» コメントありがとうございます(*´˘`*)♡職場にV6を上司に欲しいですよね(´TωT｀)これからも楽しんで頂けたら幸いです＜(_ _)＞ (2022年2月17日 23時) (
レス) id: 50e08aa314 (このIDを非表示/違反報告)
pipi_kp(プロフ) - こんな上司たち、かっこよすぎる。憧れます……！！！ (2022年2月17日 21時) (レス) id: acd025d66c (このIDを非表示/違反報告)
珊瑚(プロフ) - ◎さん» コメント&嬉しいお言葉ありがとうございます；；楽しんで頂けて嬉しいです(*ˊᵕˋ*)2月からまた更新再開していくので、これからもご愛読頂けると嬉しいです☺️ (2022年1月24日 16時) (レス) id: 50e08aa314 (このIDを非表示/違反報告)
◎ - 6人のそれぞれの魅力が楽しめられて、いつもにやにやしながら、何度も読み返させていただいてます!素敵なお話をありがとうございます。無理せず、珊瑚さんのペースで頑張ってください!!陰ながら応援しています🙇 (2022年1月23日 0時) (レス) @page15 id: 20f3b31112 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珊瑚 | 作成日時：2021年3月4日 22時
