1 yellow＆orange ページ1
「A〜」
「准くん？」
「今日、仕事終わったら飲み行かへん？」
「え、行く！」
「相変わらずやな(笑)」
オフィスのフロアにいると
慣れ親しんだ声が、私を呼び止めた
准くんとは大学の学部が一緒で、
部署は違うけどこの会社でも同期。
こうやって2人でよく飲みに行ったりもする。
「まだ慣れんと思うけどほどほどにな？」
「それは准くんもだって！」
「A、頑張りすぎなとこあるから」
まだ入社してまもないお互い新卒同士、
一緒に飲めるのを楽しみに今日を乗り切ろう！って
励まし合える。こういう存在ってすごく大事だよね。
「あと、俺がいないとこで気をつけてよ？」
「どういうこと？」
「Aを狙ってる男いっぱいいるから」
「でた、また冗談…」
「本気で言ってる。」
いつになく本気な顔の准くんに少し驚く。
「ほんとはずっとAのそばにいたいんやけど…」
遠くで「岡田ー！」と呼ぶ声がした
「うわ、呼ばれた…今日、終わり次第連絡するから！」
さっき言ったこと、約束して？
と言われ頷いたら、片方の口角を上げ
じゃあねと一言告げたまま呼ばれた方に向かっていった。
何？私を狙ってるやつがいっぱいいるって
言っとくけど私、全然モテないから。
准くんと別れ、さっきまでやってた作業を抱えて
自分のオフィスに戻る
「井ノ原部長…」
はいない。席を開けてるようだ。
じゃあこの資料は帰ってきた時でいいかな？
渡すの忘れないようにしないと。
そうひとりで考えながら自分のデスクに戻ると
「おかえり、Aちゃん」
頬杖ついて座ってる隣のデスクの三宅さん。
朝からキラキラの素敵な笑顔が眩しい…
「三宅さん、おはようございます。」
「おはよ。あ、今日髪内巻きにしてるー」
「ちょっと気分で変えてみました！」
「うん。すっごく可愛い。」
誰とでも仲の良い三宅さんはこんなの誰にでも言ってると思ってドキドキを抑える。社交辞令でも可愛いって言われて嬉しくない女の子はいない。
「ね、今日お昼持ってきた？」
「今日は何も持ってきてないです。」
「じゃあ俺と一緒に食べよっ」
「私で、いいんですか？」
「俺今日は向こうの部署に用事あるから、お昼休みにAちゃん迎えに来るね。ちゃんと待っててね？」
去り際に「井ノ原くんは今モーニング食べてるよ」
とこっそり教えてくれた。
午後の三宅さんとの可愛い約束を抱えて、
井ノ原さんを探しに行こう。
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珊瑚(プロフ) - pipi_kpさん» コメントありがとうございます(*´˘`*)♡職場にV6を上司に欲しいですよね(´TωT｀)これからも楽しんで頂けたら幸いです＜(_ _)＞ (2022年2月17日 23時) (
レス) id: 50e08aa314 (このIDを非表示/違反報告)
pipi_kp(プロフ) - こんな上司たち、かっこよすぎる。憧れます……！！！ (2022年2月17日 21時) (レス) id: acd025d66c (このIDを非表示/違反報告)
珊瑚(プロフ) - ◎さん» コメント&嬉しいお言葉ありがとうございます；；楽しんで頂けて嬉しいです(*ˊᵕˋ*)2月からまた更新再開していくので、これからもご愛読頂けると嬉しいです☺️ (2022年1月24日 16時) (レス) id: 50e08aa314 (このIDを非表示/違反報告)
◎ - 6人のそれぞれの魅力が楽しめられて、いつもにやにやしながら、何度も読み返させていただいてます!素敵なお話をありがとうございます。無理せず、珊瑚さんのペースで頑張ってください!!陰ながら応援しています🙇 (2022年1月23日 0時) (レス) @page15 id: 20f3b31112 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珊瑚 | 作成日時：2021年3月4日 22時
