貧血少女の秘密 3【ky】 (ページ14)

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十四話ページ14

Aside

キヨ君が泣きやみました。
そして、何故か頬を引っ張られております。

『…いひゃいれす…』(痛いです)

「うるせぇ…女に気ぃ使わせた俺の気持ち考えろ…」

『…わひゃひおんにゃれす…』(私女です)

「知ってる。…もういい」

パッと手を離された。まだヒリヒリ痛む。

「…この勝負ってさ…」

『？』

「いつ終わんの？」

『…どちらかが…落ちるまで…？』

「だよなぁ…」

落ちるってことは、相手を好きになるってことだよね？

となると…さっき告白した私は…

『負け！！？』

「えっ…なんだよ急に…」

『あ、いや…何でも…』

「ん？…あれ、そういやお前。さっき告白したよな？…今言ってたのはそのことか…」

『えっ…違っ…くないです…』

「俺の勝ちでいいの？」

意地悪く笑うキヨ君の姿に心臓が痛くなった。

…血、飲んだ訳じゃないのに…。

『…心臓が…』

「えっ、大丈夫か！？…血？」

『ううん…最近、キヨ君の顔を見ると心臓が痛くなるときがあるの…』

「？…拒絶反応？」

『違う…わかんない…』

「あ…」

キヨ君が何かに気付いた様で、一瞬躊躇ってから質問をして来た。

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「…俺のこと好きなんじゃねぇの？」