貧血少女の秘密 3【ky】 (ページ19)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:13,612 hit

十九話ページ19

私はあまりこの日が好きじゃない。

けれど、せっかく一緒に楽しめる人がいるのだから、楽しんでもいいのではないだろうか。

…そう。今日は。

『ハロウィンだよ！！』

キヨ君の机の前に行き大声で宣言すると、流石にキヨ君も戸惑っていた。

「お、おう…そんな嬉しいか？」

『え、いや…』

周りの人に聞かれないよう出来るだけ小さな声で。

『私、本物だから…バレちゃったときは、ハロウィンの日なんて凄かったよ…。
水かけられる、閉じ込められる所じゃなかったから…』

だんだんキヨ君の表情が暗くなっていく。

『あぁ！ごめんね！暗い空気にするつもりはなかったんだけど…今まではハロウィンなんて大嫌いだったけど、キヨ君や、みんながいるなら…今年は楽しめるかなって思って…』

緊張しながら最後の言葉を口にする。

『…今日、私の家でハロウィンパーティーしませんか！？』

予想外のセリフにキヨ君は驚いた様子だった。

側にいた美咲も、過去の私では絶対口にしない言葉を聞いて咳き込んでいた。

◦◦◦◦◦◦◦◦◦◦◦◦◦◦◦

作者から

またまた更新遅れてすみません。
ハロウィンですね！その前に
キヨさん、最俺さん８周年ですね！おめでとうございます！

そのお祝いとして番外編か何かを書こうと思っています。
そして、この長く更新ものんびりと続いていた貧血少女の秘密…もう秘密じゃないですけど、この話もそろそろ終わりにしようかと思います。

本当ならもっと二人の話を書きたかったんですが、私が実際のカップルがどんなことをするのかが全くわからないので、皆様に「こんな事しねえだろ」と言う風に思わせてしまうのは大変申し訳ないので…(もう既に思っていると言う方は申し訳ありません。)完結させようかなと思います。

この話が終わったらまた新しく書いていこうかと思います。

引き続き遅い更新になってしまうかと思いますが、最後までこの作品をどうぞよろしくお願い致します。