貧血少女の秘密【ky】 (ページ29)

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二十八話ページ29

…いよいよ。

私も出場しないといけない…

地獄の全員強制参加競技。

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リレーです。

『いやだぁ…』

「頑張れー」

『いいよねー、美咲は足速いし…というより、運動出来る人はいいよね…』

「大丈夫よ、私のクラス皆速いからアンタの分まで稼いでくれるわよ。…アンカーの速さ知ってんでしょ？」

そりゃあ、キヨ君の速さは異常ですもん。

『だからって何で私はアンカーの前なの』

「？…なんとなく？」

なんで笑ってんの。

「位置について～？よーいはいいかぁ？ドーン！」

ゆっるいなぁ…。始めるの雑すぎでしょ。

「あんなんだし…緩くていいよ。誰も責めないって」

『そうかなぁ…』

「心配すんな！俺は誰にも負けねぇから！」

キヨ君…頭をわしゃわしゃするな。

『…私も負けないよ』

「…その意気だ！」

大丈夫。私だって皆の役に立つ。

貧血だろうと関係ない！気合いで何とかなる！…ハズ！

もうすぐ私の番だ。

やっぱり皆速いからダントツで一位で走ってる。

「暁さん！」

声と同時に駆け出した。