二十三話 ページ24
「何でも言うこと聞くって言ったな」
『…言ってない』
「はぁ!?言った!」
『うん、言った!』
「何で開き直った!?」
『言ったら何ですか!』
「直接飲んで!」
『…それはずるいでしょう!?』
「何でもって言ったじゃん!」
『あぁもう!わかった!』
結局負けた。
『…飲んでいい?』
「ん!」
自分の思い通りになったことが嬉しかったのかニコニコしている。
そんなキヨ君の笑顔を見て悪い気はしなかった。
キヨ君の首に噛みつく。
前のように血を飲む。
首を噛まれるよりも注射の方が痛いのだろうか。
…そろそろかな…。
キヨ君の血を飲むのを止めた。
「!…自分で止めれたんだ。」
『馬鹿にしてるの…私だって慣れればこれくらい出来_』
「もっと」
『は?』
「もっと飲んで良いぞ」
『いや…体育祭前だし、飲み過ぎるわけには…』
「俺が飲んで欲しいんだけど」
『な、…何で…』
キヨ君は少し考えてから…
「気持ちいいから?」
『何故疑問系…』
「何か飲まれないと逆に気持ちわりぃ。」
『よくわかんない…』
私はまたキヨ君の血を飲んだ。
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作者名:璃音哀 | 作成日時:2017年3月21日 13時