貧血少女の秘密【ky】 (ページ20)

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十九話ページ20

「はい、じゃあー体育祭のこと決めるぞー」

「「「おー…」」」

テンション低っ！

「んじゃあ…お前ら体育祭に何するか知ってる？」

何故か仕切っている美咲。
お前らって…

「リレー」

「玉入れ」

「借り物競争」

「障害物競争」

「綱引き」

「ドッジボール」

「わかってんじゃん。リレーは全員だから、その他やりたい奴挙手。」

え、私何すればいいの？

「んじゃあ今ので決定。Aは多分体調不良で殆ど運動出来ないからお手伝いね。」

『う、うん。わかった。』

美咲の指示で練習が始まった。

・・・・・・

私は一人で教室の窓から皆を見ている。

羨ましい、私もあんなに動けたらよかったのに。

「A～。眺めてないで手伝って」

『え！？美咲何でここにいるの！？』

「いちゃ悪い？テント張るのとか手伝って欲しいんだけど…出来る？」

『わ、わかった。』

・・・・・・

うわ…皆走ってる…。

何か一人凄い速い人が…って

『キヨ君！？』

その声が聞こえてしまったのか、手を振ってくれた。

「どうしたの、そんな声上げて。」

『…速くない！？』

「そりゃあ、クラスで一番速いし…。アンタ…知らなかったの！？」

知らないよ。体育の授業出来ませんもん。