貧血少女の秘密【ky】 (ページ33)

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三十二話ページ33

体育祭数日後…

『…暑い…』

「夏だもの…でも、まだそんなに暑くないじゃない」

『私は夏が嫌いなんですー…』

「そうだっけ？」

『日光は敵。』

「お前席窓側だもんな！」

『変わってよキヨ君…』

「俺お前の隣だからあんま意味ねぇぞ？」

そうでした。

あ、いいこと思いついた。

『キヨ君、美咲、フジ君。夏休みプール行こう！』

「「「…は？」」」

『え、行きたくない？』

「いや、行きたい行きたい。むしろ俺から誘おうと思ってた。」

「同じく。アンタから誘われると思ってなかった。」

「え、俺も行っていいの？」

『大勢の方が楽しいでしょ？私だって誘うときは誘うよ。じゃあ、夏休みの初日にプールね』

(((計画立てんの早っ！)))

「でも、夏休みまだ先よ？」

『お母様。』

「…は？」

『理事長だよね？』

「お前は人の親にまで手を出すのか…」

『期待してます！今度ケーキ持って行くので』

「アンタの叔母さんとこのケーキ美味しいのよね…！」

『と言うわけで…』

「…わかったわよ…」

『ありがとう』

叔母さんがケーキ屋を営んでくれたことを心から感謝します。