貧血少女の秘密 2【ky】 (ページ2)

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一日目　１ページ2

文化祭当日。

『…すっごい緊張してる』

「おう、見ればわかる」

『ゲームって…体育館で全校生徒に見られながらやるの！？』

「映像は校内のテレビに映るってよ」

『聞いてない！』

「言ってねぇ」

そういうのはもっと早く言ってよ！！

「A～、明日のミスコン、A出るでしょ？」

『え？美咲が出るんでしょ？』

「私出ないわよ、それにクラス全員の意見だし」

参加しない訳にはいかないってこと…？

「じゃ、よろしく」

『あ、ちょっと！』

「お前大忙しじゃん」

『何で私が…あ、キヨ君。そろそろだよ。』

「お、そっか。」

私は辺りを見回し、近くに人がいないことを確認する。

「別に変なことする訳じゃねぇのに」

『血を飲んでるところ見られたらどんな風に思われるか…。…ちなみに、コッチで…』

私の手には注射器が。

それを見た瞬間、キヨ君が一歩退いた。

「嫌だ！」

『だよねー…。飲むよ？』

背伸びをして、キヨ君の肩に手をかけ、首に噛みつく。

相変わらず美味しい血だ。

渇きがなくなる程飲んだ。

「もういいのか？」

『退院からまだあまり経ってないんだから。飲みすぎたらキヨ君の方が文化祭乗り切れないよ！』

「気ぃ使わなくて良いのに、…じゃ。」

『文化祭、頑張ろう！』

２人でハイタッチをした。