リアル・ヘンゼルとグレーテル

ヘンゼルとグレーテル ページ8

「兄さんーベッドいう寝具凄く柔らくて暖かいよー！！」


壱馬「それはよかったね.....」


「見てー！！ジャンプしたら高く飛べるよー！！」









Aは大はしゃぎになってベッドで遊ぶ、壱馬は楽しそうに遊ぶAを見る。









「この寝間着も柔らくていい匂いするー」


壱馬「...............」









Aは寝間着を握りしめベッドの上でゴロゴロする。









「兄さん、兄さんどうしてさっきから笑わないの？」


壱馬「うん？何を言っているのA、俺はいつも.....」


「゛森に入った"あの日からずっと寂しい目をしている」









Aが言った言葉にﾄﾞｷｯとした、あの日から俺が笑えてないことを。









「兄さんはアリサさんのこと嫌いなの？」


壱馬「そっそんなことないよA、俺もアリサさんのこと好きだよ」


「でも兄さん、アリサさんが作ってくれた料理もココアも食べて飲んでなかったよ」


壱馬「そっそれは..........」


「兄さんはアリサさんよりもお父さんとお母さんがいいの？」









Aは聞きたくなかった言葉を言ってしまう。


俺とAを捨てた父さんと母さんの名を。









壱馬「やめろ.....俺は父さんと母さんが嫌いなのよ」


「えっ？」


壱馬「俺らを森に捨てた父さんと母さんのこと思い出したくないんだ！！」









俺は父さんと母さんが森に捨てたことをAに話してしまう。









「兄さん.....？お父さんとお母さんが私たちを捨てたの？」


壱馬「..........あぁ」


「お父さんとお母さんが帰ってくるのは嘘だったの？」


壱馬「...............」


「お父さんとお母さんはAのこと嫌いだったの？」


壱馬「そうだ..........」









Aはお父さんとお母さんに捨てられた真実に涙を流し壱馬に聞く。









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