リアル・ヘンゼルとグレーテル

ヘンゼルとグレーテル ページ5

壱馬「A.....無理に話さなくてもいいよ」


「兄さん.....」


壱馬「暗い話をすればココアが不味くなるから」


「うん.....」









俺は家のことあんまり聞きたくなかった、父さんと母さんに捨てられた記憶を思い出すから。









アリサ「そうだったの.....ねえヘンゼル、グレーテルこのお菓子食べる？」


「これは何？」


アリサ「これはクッキーといって甘くて美味しいの」









(ﾊﾟｸｯ









「美味しい！！こんな美味しいお菓子があるのね！！」


壱馬「...............」


アリサ「グレーテルは食べないの？」


壱馬「.....いりません」









幸せそうにお菓子を食べるAと大人の不信感でお菓子を食べない壱馬。


アリサは心を閉ざす壱馬を心配そうに見る。









.








「アリサさんの料理美味しかったね兄さん！！」


壱馬「そうだね.....」









Aは何も考えずご飯を食べていたが俺は怖すぎてご飯をあんまり食べれなかった。









壱馬「なあA.....Aはこの家に来て幸せか？」


「うん！！アリサさんのお菓子と料理を食べて幸せだよ！！」


壱馬「幸せか..........」









いいなAは.....


大人の不信感と恐怖をわからないから余裕にご飯を食べれるな。









アリサ「ヘンゼル、グレーテル来てほしい所があるの」


「来てほしい所？」


アリサ「うん、ヘンゼルとグレーテルが喜ぶ部屋があるの」


「喜ぶ部屋ー？何だろう気になる！！」


壱馬「A！！」









どうしよう.....Aは完全にアリサさんを信頼している。


もし何があったら.....









「兄さんも行きましょう！！」


壱馬「えっ！？」









Aは壱馬の腕を掴みアリサについていく。









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