リアル・ヘンゼルとグレーテル

ヘンゼルとグレーテル ページ2

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〜３日後〜









壱馬side









「ねぇ.....兄さんっお父さんとお母さん来ないよっ」


壱馬「そうだね.....この森広いからお父さんとお母さん迷子になったと思う」









父さんと母さんから捨てられ３日経った。


最初は森の中を楽しく遊んでいたAは今は父さんと母さんが帰ってこない寂しさと不安さで泣いていた、俺はこれ以上Aを不安をさせないように嘘を言う。









「そうなの.....兄さんお父さんとお母さん探しに行かない？」


壱馬「えっ？」


「このままお父さんとお母さん来なかったら私たち.....」


壱馬「あっ！！A見て！！栗鼠がいるよ！！」


「あっ！！栗鼠だ！！」









泣きながら話すAを俺は目の前にいる栗鼠で慰めようとした。









壱馬「この栗鼠知っている！！この栗鼠は迷子になった人を助けてくれる栗鼠なのよ！！」


「えっ！！じゃあお父さんとお母さんに会えるの？」


壱馬「うん！！」









俺は全くの嘘をAに言い聞かせてAを元気付け喜ばせた。


Aにはわからない、俺の家は貧乏でまともに学校に行けないぐらい、だからこの森に捨てられたのよ。









「栗鼠さん！！お父さんとお母さんの所に連れていってー」


壱馬「待ってA！！森の奥に行くな！！」









壱馬の嘘を信じたAは栗鼠を追いかけ森の奥に進んでいく。


壱馬は慌ててAの後を付いていく。









「栗鼠さんー待ってー」


壱馬「ちょっと早いよA.....」









あの時、あんな嘘を言わなければよかった.....


そうしたらもっといい方向があったはずだ。









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