胃袋掴んじゃいました【呪術廻戦】 (ページ2)

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遡ること数時間前、仕事場でもあり昔からお世話になっているお弁当屋さんへと訪れた。そこには今では珍しい着物を着ている人達が数人いた

『あれ、まだ開店時間じゃないのに……』

「ちょ、ちょっとAちゃん！」

『ちよさん、この人達は？』

慌てた様子でお弁当屋さんの店主であるちよさんが駆け寄ってきた

「この方たち、貴方を雇いたいそうよ！」

『……はい？』

聞き間違いだと思った。だって私はなにか特別な資格を持っているわけでもなく、ただのほほんと生きてきたごく普通の人間だからだ。雇われる理由がない

『えーと…なにか凄い勧誘のようですが、生憎「因みに給料はこちら。労働内容は後ほど説明いたします。」え、雇ってくださいお願いします』

何だこの数字、目玉飛び出るかと思った
どこ？どこの企業で働けばこんな金稼げるんです？？

と、まあ金に釣られて呑気についてきた私が馬鹿だった。

目の前の餓鬼は楽しそうにこちらを見下ろしている。ていうかなんで私跪かされてんだ。

「お前こんなボロアパートに住んでんだ？」

私が借りているアパートの写真を見ながらそう呟くこの子供は悟様と呼ばれていた。こんな子供に雇われる理由がホントに思い当たらない、何した私？？？

「聞いてんの？」

『あっっぶな！？何君！？ガキのくせに殺意高ぇな！？』

「うんともすんとも言わないお前が悪い」

『考え事してたんだよすみませんね！？』

「へぇ、考え事できる脳があるんだ」

『わたしゃ犬猫以下か？？？？』

私が一言も発さないと当然のように足を蹴りあげてきた。まあ避けたけど

「で、本当にここで働かないの？」

『暴力的で口の悪い目上の人への態度がなっていないガキの元で働くつもりは無いね』

「ふぅん……。俺の食事を作ってペットになるだけで衣食住は約束される。結構いい話じゃない？まあ給料は俺の気分によって変わるけど」

『え"ｯｯ、さっき給料どれくらいか見せてもらいましたけど！？』

「ああ、あれはお前が断りそうだったら見せとけって言っただけ」

『騙された……っっ！！！！！』

「騙される方が悪い。因みにお前が住んでたボロアパート、さっき解約しといたから」

『……は？』

「断ればお前、家無しになるけど」

『ぐっっこの卑怯者…！…………………………雇ってください…』

「嗚呼、ペットとして沢山可愛がってやる」

ということで、半ば強制的に私はこの子供の元で働くこととなった

……遺書書いておくか。