40 過去編 ページ41
『え……?』
「エリスちゃん、ちょっと車て待っていてくれるかな?多分すぐ終わるからね。会いに行くからね!」
「リンタロウが遅くてもいいわよ!みんな、行きましょ。ケーキが食べたいの!」
「ひどいっっ!」
返事をさせないためだろうか、彼はエリスとかいう子に指示をし、息つくまもなく二人きりの状態にした
私のことを知っていて、その上二人きりで話さなくてはならないことがある
嫌な予感しかしない
『わ、私、もう行かなきゃ…』
「ほう、何処へ?朝から一人でこんなところにいるのに特に荷物も無いようだね。待ち合わせにしてもそれほど身なりも整えていない。親しい相手と会うにしても最低限の礼儀があるし、そもそもお宅の社長はそんなことをさせない。ということは周りに何も伝えずに来たということになるが…?」
『…話、ってなんですか』
ほとんど息継ぎもせず、ズバズバと言ってのけるその姿にはなぜか見覚えがあった
あぁそうだ、江戸川くんに似てるんだ
「それで…こんなところで何を?私が云えたことじゃないが、この時間帯にここへ来るなんて珍しい」
『…きました』
「え?」
『た、探偵社を…出てきました』
思いきった言い方だが、決して間違ってはいない
やめようと思って出てきたというのもあるし
…追いかけてきて欲しいというのも…っな、ない!
駄目だ、これ以上迷惑をかけちゃ駄目なんだ
「出てきた…ということは、福ざ…社長は?」
『何も言わないで来たんです』
「そうかい、ではどうして出てきたんだね?」
どうしてって…
何でこの人に言わなくちゃならないの…
視線で伝えようと、彼の目を見る
でも見えたのは探っているような目じゃなくて、真剣に聞いているようなそんな目で
『…私、異能力もないし、仕事も運動もできないんです。つまり…、何をしても役に立たないんです』
「それで飛び出してきた、というわけだね」
『はい…』
「まあ異能がないのは仕方がないし、人には才能と言うものがある。君にはそれがなかったんだ」
『…わかってます』
わかってたことだけど、やっぱり辛い
こんな人間でも、って思いながら頑張ってきた
その結果がこれなのだ
「でもね
一番に大切なのは生まれ持ったものじゃない。今ある力で頑張ることだ。成果は頑張りの次。そう思わないかね?」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
ラッキー武装探偵社
中島敦
223人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒瀬のん(プロフ) - 坂竹会長さん» 教えて下さりありがとうございます!つい最近、名前変換の設定を変えたのですがそのとき変更忘れがあったようです。もしまたありましたら御手数ですがお教え頂けますと幸いです。今後とも、本作品をよろしくお願いします! (2019年4月3日 13時) (レス) id: e37190b517 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - ところどころ名前変換なってないところがあります。ご確認ください。私の間違いでしたらすみません_ーд#_ (2019年4月3日 11時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬のん(プロフ) - ハルヒさん» 最後までお付き合い有難う御座います!最後はグダグタしてしまいましたが、面白いと言ってもらえると嬉しいです!次回作もぜひよろしくお願いします (2018年3月17日 18時) (レス) id: e37190b517 (このIDを非表示/違反報告)
ハルヒ - 最後迄読みました!面白かったです ちゃんと恋人になれて良かった〜 (2018年3月17日 18時) (レス) id: 2511e833e8 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬のん - セセラギさん» コメントありがとうございます!乱歩さん可愛いですか?wそう言って頂けると嬉しいです!太宰さんですね、検討させていただきます (2018年3月13日 20時) (レス) id: 58d6c8d064 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:黒瀬のん | 作成日時:2017年12月16日 9時