幼馴染みの家は...13人兄弟なのだよ!【BROTHERS CONFLICT】 (ページ2)

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01.久しぶりだね。ページ2

「おーいっ
夕凪ー!!!」

授業を終え、帰る前に掲示板を確認していたら、後ろから聞き覚えのある声が私を呼んでいた。

「---昴?」

振り向いた私の目の前に立っていたのは、練習終えたばかりなのか、息が少し上がっている昴だった。
大学４年になってからは全然まともに話せなかったから、少し懐かしい。

「良かった...。
最近全然見かけないから、報告できなくてさ。」

「報告?何かあったの?
――――バスケで、なんかいいことあったとか？」

そうたずねると、昴はニッと笑った。

「いいことっていうか、内定が決まったんだ。
チームの様子も見に行って...」

それって...っ

「プロの、内定?!!」

すごい!!
昴、バスケの道を見つけたんだ...。
棗先輩には、言えたのかな...？

「あぁ、最近会えてなかったからいうの遅くなったけど、中高とかすごい世話になったから、ちゃんと言いたくてな!!」

「うん、おめでとっ昴!!」

つい自分のことみたいに嬉しくなって、昴に抱きついてしまう。
...ほんと、すごいなぁ...。

「―――ゆ、夕凪?」

真っ赤になって、小さい声であ、ありがとう...と言って照れたように笑った昴も可愛さにやられていると、バスケ部?の人がユニホームのまま固まっているのが見えたので、離れる。
うん、ついついやりすぎたかも?ｗｗ

「すばちゃんってほんとピュアっ子だよねｗ」

「は!?
そんなんじゃないないっつーの!!」

ぷくーっと頬を膨らませる昴に、まぁまぁと声をかけた。

「というか、どこのチームに行くの?
遠い?」

「...あぁ、九州のチーム。
帰ってきたら連絡も入れるから、そこはあんまり気にすんなって。」

九州か...。
ちょっと遠いかな...

「そっか。ちょっと寂しくなるねｗ
―――夏休み入ったらさー、昴の内定祝いでご飯でも行こうよ＾＾」

遠いけど、応援しないとね!

「あぁ、いいよ。
帰ったら予定確認してメールする。」

「ん、了解。じゃあね、昴。」

まだ練習のあるのだろう昴に手を振って、門に向かうとすぐ後ろで昴を呼ぶ声がしていた。

「おーいっ、朝日奈ー、休憩終わるぞー!!!」

「今行く!!」