【遊戯王VRAINS】闇に紛れた月 V (ページ11)

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月夜　百七十夜目ページ11

「なら私はこの瞬間に罠発動！『未来路(フューチャーロード) 帰還(カムバック)』！自分フィールドの『未来路』モンスターが戦闘で破壊されたバトルフェイズ終了時に、破壊されたモンスターを攻撃力と守備力を0にして、可能な限り特殊召喚する！戻っておいで、『未来路魔女』！『未来路姫』！」

「……ターンエンドだ」

Athena LP:2500 手札1枚
メイン：未来路姫(攻守0)
未来路魔女(攻守0)

Playmaker LP:4000 手札0枚伏せ１枚
EX：デトネイト・デリーター
メイン：アップデートジャマー

「私のターン！！」

アテナは勢いよくカードを引いた。

「ひとつ聞いていい？Playmaker」

そしてカードをドローした手をそのままに、アテナは言った。
デュエル中なのにも関わらず、放課後に雑談する学生のような口調だったが、不思議とその声には真剣さが感じられた。

「……なんだ」

「君はハノイの騎士に対する復讐のためにPlaymakerを続けている。それは合ってる？間違ってない？」

「ああ、そうだ。それがどうした。」

「そう。じゃあ、もし仮にハノイの騎士に対する君の復讐が終わったとして。君はそれからどうするつもりなの？普通の生活に戻るの？」

その質問に、Playmakerは答えられなかった。代わりに「一体、なぜそんなことを聞く。」と問い返す。それに対してのアテナの回答は。

「君が、マスターに似ている気がするから。」

ただ、それだけだった。