【遊戯王VRAINS】闇に紛れた月Ⅳ (ページ46)

今日:8 hit、昨日:3 hit、合計:8,398 hit

月夜百五十九夜目ページ46

「デッキ、セット！

Into the VRAINS！」

遊作は足から変身していった

スニーカーからブーツへ
学生服から全身タイツへ
髪の毛が全体的に明るい色へ変化していく

そして全てが変化し終わった頃、遊作ことPlaymakerはLINK VRAINSへ飛び立った。

LINK VRAINSに降り立つと、そこには既にアテナが待ち構えていた。

「お、やっほー！Playmaker！！待ってたよー！！」

｢……LINK VRAINSにログインできたのに、逃げなかったのか？」

「だって逃げたら約束破ることになるじゃない。それに勝てた場合の報酬がデカいからさ、そっちの方が得でしょ？」

【まぁ、そうだけど……。

どう考えても負けた場合のデメリットの方が大きいし、それなら態々バカ正直にデュエルしなくたっていいだろ。】

「わかってるわよ、それぐらい。でも、楽しそうだったし。別にいいかなー、って。」

【わかっててやってんのかよ！！……やっぱ、俺人間わかんねぇわ】

「んー、でも私人間じゃないから別に分からなくてもいいんじゃない？」

【それもそうかもな。……あーあ、やっぱり俺、お前のこと苦手だわ。】
「あはっ、ごめんねー」

アテナは全く悪びれる様子もなく謝ると、どこからともなくデュエルディスクを取り出し、腕に装着した。
新型の薄型デュエルディスクでも、Playmakerが使用している丸い旧型デュエルディスクでもない、まるでタブレットかスマートフォンのような、細長い長方形型のオレンジ色のデュエルディスク。

デッキはクラウド式ではなく、デュエルディスクに収めるタイプのようだ。

「じゃあ始めようか。私が勝ったら、君は私の言うことをなんでも聞く、君が勝ったら、私は君の言うことをなんでも聞く。それで良いよね？」

「ああ。」

Playmakerの返事を聞くと、アテナはニッコリと笑った。

タイミングよく吹き出すデータストーム。そこから主に白と青で塗られたPlaymakerのDボードと、主に銀と赤で塗られたアテナのDボードが飛び出し、二人はそこに飛び乗った。