月夜 八十九夜目 ページ10
ー屋上ー
柵にもたれ掛かりながら、遊作は腕のデュエルディスクに入っているAiと話していた
「ブルーエンジェルもまたあれ以来LINK VRAINSに姿を現していない」
【お兄様がアクセスできないようにしたんじゃね？デュエリストなんてもうやめろってさ。まああんなことがあっちゃ無理もないけどな。気になるのか？あのかわいこちゃんが】
遊作の脳裏に、“あの時”のブルーエンジェルの姿が映しだされる。ハノイの騎士による精神汚染により、つい最近まで意識を取り戻さなかった彼女
もし自分の大切な人が(今はいないが)同じような状況に陥ったら。LINK VRAINSには行くなと引き留めているだろう
だがしかし
「デュエリストとしてこのまま終わらせるには惜しいと思っただけだ」
デュエリストとしては一流の彼女を、このまま終わらせていい筈がない。とはいえ、自分は何もできないが
「それよりも、気になる事がある。浅葱のあの呟きだ」
【あ〜。あれかぁ。葵ちゃん、利用できるかもなぁ……ってやつだろ？アイツも中々隅に置けねぇなぁ。あんな可愛い顔してイケナイ事やろうとしてなんて】
バッチリ聞こえていた未月のアブナイ呟き。周りに人があまり居なかったからまだよかったものの、島なんかに聞かれたらヤバい事になっていた。遊作に聞こえていた時点で、十分ヤバい事になっているが。
「……そう言えば、浅葱はブルーエンジェルの事件の時、何故か姿が見えず、財前の近くで倒れていた」
【もしかしたら、ハノイの関係者なのかもしれねーな。調べてみるか？】
「……俺の思い違いだと良いんだが。調べるのはマザーコンピューターの攻略後でも良いだろう」
そういうと同時に、次の授業の鐘が鳴る。遊作は遅れぬよう、柵にもたれ掛かるのを止め、Aiを連れて屋上から降りた
{{……あらら。バレそうになってやんの。これはマスターに報告……しなくても良いか。あの二人は一度、ちゃんとお話しした方がいいだろうし}}
それを貯水塔から、半透明なアテナに見られていることにも気付かずに。
{{これじゃあNew Moon=浅葱未月だと分かるのも時間の問題……か。さぁて、どうなる事やら}}
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 8人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瑠伊亞(プロフ) - 申し訳ありません。オリジナルフラグはこちらで外しました。不快に感じた方、申し訳ありません。次回から、気を付けます。本当に、申し訳ありませんでした (2018年12月12日 19時) (
レス) id: bef1ccd4ce (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい、違反行為です。外し忘れ、とかいう軽い意識はおやめ下さい。作品を消される事になる行為です。オリジナルの新着に二次創作が上がってくる事を不快に感じる人もいます (2018年12月12日 19時) (レス) id: 37f06ab587 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：瑠伊亞 | 作成日時：2018年12月12日 19時
