月夜 八十八夜目 ページ9
「葵ちゃんは根暗じゃないよ。パンピーの群れに女の子一人で行くような子は根暗とは呼ばん」
「パンピーは一般人の事。言うならパリピだ。後浅葱、そのパリピの群れにお前も行ってるんだぞ？」
遊作君が呆れた様に言うが、
「残念だったな藤木遊作。何時から私と君が根暗だと勘違いしていた」
「俺は別にそういう意味で言っていない」
じゃあどういう意味で言ったんだよ、という言葉を無理矢理飲み込んで、背負っていたバッグを机に下ろして授業の用意をする
次の授業はたしか数学だった筈だ
何処までやったっけ、と教科書を開いて、私は重要なことにようやく気づいた
(そういやマトモに最近授業受けてねぇわ)
葵ちゃんの事件の時には胃痛に悩んで保健室で寝てたでしょ？
救急車で運ばれて帰ってきたと思ったらブルーエンジェルの偽物(正体はゴーストガールだった)事件に巻き込まれるでしょ？
解決しそうだと思ったらリボルバーとレジーが現れるでしょ？
そのあとはビルから突き落とされたショックで中々意識が戻らなかったから休んでたし……
(単位、足りるかな……)
「なあなあ、それよりも今」
「お前の長話は残念ながら聞く気にならないんだ、よってパスじゃ」
視線を島から教科書に移す
残念だな島。今の私の頭の中はだな、単位足りるかっていう深刻な問題を解決するための考えがほぼなんだ
「あ、おい浅葱!?つか藤木いつの間にか居ねぇし！何なんだよ！」
(……ブルーエンジェルもLINK VRAINSに出てこなくなった。
どーせあのSOLお兄様がデュエルなんてもう止めろ……!!とか言ったんだろうな……。)
ぶっちゃけ未月は、彼女のデュエルが好きだ。
あのチマチマバーンで確実に殺っていくスタイルは勿論の事、誰かに認められたい(きっと財前晃だろうが)一心で、彼処までのしあがった彼女は、どこか未月と似ているからもある
(え？なんで知ってるのかって？
これは単なる勘と、私の今までの経験からだよ。断定ではない。
……ああ、でももしそれが正解なら……。)
「葵ちゃん、利用できるかもなぁ……」
……その呟きが、教室を出ようとしていた遊作の耳に入ったことを、未月は知らない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 8人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瑠伊亞(プロフ) - 申し訳ありません。オリジナルフラグはこちらで外しました。不快に感じた方、申し訳ありません。次回から、気を付けます。本当に、申し訳ありませんでした (2018年12月12日 19時) (
レス) id: bef1ccd4ce (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい、違反行為です。外し忘れ、とかいう軽い意識はおやめ下さい。作品を消される事になる行為です。オリジナルの新着に二次創作が上がってくる事を不快に感じる人もいます (2018年12月12日 19時) (レス) id: 37f06ab587 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：瑠伊亞 | 作成日時：2018年12月12日 19時
