月夜 百十八夜目 ページ41
New Moonが目を閉じ、倒れそうになった瞬間
財前はNew Moonの体を支え直そうと手を伸ばした
……が
「……あー、大丈夫、だ。すまないなぁ」
「……本当に大丈夫なのか？まだふらついているが」
「ハハッ、大丈夫だって言っているだろ？同じことを何回も言わせるなよ、財前」
キッ、と閉じかけていた金色の瞳を細め、財前を睨みながら倒れそうになっていた体勢を整えるNew Moon
その瞳は先程よりも鋭さを増しており、あのNew Moonの下僕と名乗ったレイの瞳によく似ている
「それよりもゴーストガール、データのコピーは？」
「え？……え、ええ。終わったから、今はお目当て情報の検索中よ」
「ふーん。……なら、さっさと終わらした方がいいと思うぞ。Playmaker の到着は近いだろうからな」
カランカランと響く草履の靴音が、マザーコンピューター室に響く。向かう先は出口ではなく、マザーコンピューター本体の方だ
「……帰らなくても大丈夫なの？」
「大丈夫だ、問題ない。New Moonがウイルスくらいどうにかできずにどうする？」
「ウイルス？防衛プログラムに引っ掛かったの？」
「そんな事はもうどうでも良いだろう。もうウイルスバスターは終了した。それで良いではないか」
「……それなら、良いけど。無茶はしないようにね」
「ハハッ。ご忠告どうも、ゴーストガール」
New Moonが、珍しく笑った
どちらかというと苦笑に近いものだったが
「……で、結局お前達が探している情報は見つかったのか？」
「……いいえ、まだよ。情報量が多過ぎて、私の検索プログラムが珍しく手間取っちゃってるみたい。一応、『十年前の事件』とやらについて調べたいんだけど……。っていうか、貴女の方こそ見つかったの？」
「『バクソーサラー』使いについて、か？あぁ、勿論」
「嘘でしょ……」
自分はこんなに苦戦しているのに。財前晃はNew Moonの後ろでボーッとしているし。何で、彼女だけ
「なんなら手伝おうか？仕事がなくて暇だし」
「結構よ。もうすぐ終わるから」
「そうか、残念だ。暇潰し程度にはなるかと思っていたんだが」
New Moonは肩をすくめ、やれやれ、とどこか大袈裟に首を振った
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瑠伊亞(プロフ) - 申し訳ありません。オリジナルフラグはこちらで外しました。不快に感じた方、申し訳ありません。次回から、気を付けます。本当に、申し訳ありませんでした (2018年12月12日 19時) (
レス) id: bef1ccd4ce (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい、違反行為です。外し忘れ、とかいう軽い意識はおやめ下さい。作品を消される事になる行為です。オリジナルの新着に二次創作が上がってくる事を不快に感じる人もいます (2018年12月12日 19時) (レス) id: 37f06ab587 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠伊亞 | 作成日時：2018年12月12日 19時
