月夜 百十夜目 ページ33
ーーマザーコンピューター 迷路前
ログインのためのトンネルを抜ければそこは雪国……ではなく。茶色の質素な迷路の前だった。
「待たせたな」
直接転移してきたNew Moonを見、先に来ていたゴーストガールが笑う。その隣には、スーツ姿の財前晃
「やっぱり来たのね。罠って疑わなかったの？」
「罠だったらその時までだ。それより、先日はレイが失礼したようですまない」
「別に良いわよ。いつか謝らなきゃなって思ってた所だったし。さあ、行きましょう？ほら、貴方も行くわよ」
「あ、ああ……」
ビート板とカーナビの役割をするスクータープログラムを起動させ、三人はマザーコンピューターの迷路攻略に挑んだ
先頭はゴーストガール、次に財前、しんがりはNew Moon
どうしてしんがりがNew Moonなのかというと、New Moonの衣装が所謂袴スカートだからである。察してくれ
「と、言うか、暇ね〜。Playmaker に厄介者の邪魔を頼んだから暇でしかないわ。……ちょっとNew Moonちゃん、面白い話しなさいよ」
「悪いが私の一番面白いネタはお前らには話さんぞ。色々外野(精霊)が五月蝿いしな」
何でそんな奴らと話さなきゃなんねぇんだ、とぼやくエリカの声が頭の中で再生される
そんな彼らは今New Moonの隣には、居ない。居る気配はするのだが、全く声を発していない
恐らく、New Moonを拘束しようとし、苦痛を与えようとしていた彼らが、精霊達は許せないのだろう。だから態と姿を見せようとしていないのだ
勿論、彼らがそれをやらなければならなかったという事は、精霊達にも分かっている筈だ。大切な妹を救うため、情報が欲しかったのも理解していると思っている
それでも誰にだって、理解はできても、許せないことだってある
それは、人間ではない精霊とて同じ事
腰に着けたポーチに手をやり、デッキに触れながら今は隣に居ない彼らに思いをはせていると、ふと財前晃が口を開いた
「……New Moon、一つ良いか？」
「……何だ」
隣に居ない彼らから、目の前の財前晃に意識を向ける
財前晃は首をまわし、肩口越しにNew Moonを見やる
「君は何故、復讐をすると決めたんだ？」
「……私が、復讐をすると決めた、理由」
その瞬間、未月の脳裏に映像が流れ出す
それは、長い間未月を苦しめ続け、復讐すると決めさせた理由でもあった
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瑠伊亞(プロフ) - 申し訳ありません。オリジナルフラグはこちらで外しました。不快に感じた方、申し訳ありません。次回から、気を付けます。本当に、申し訳ありませんでした (2018年12月12日 19時) (
レス) id: bef1ccd4ce (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい、違反行為です。外し忘れ、とかいう軽い意識はおやめ下さい。作品を消される事になる行為です。オリジナルの新着に二次創作が上がってくる事を不快に感じる人もいます (2018年12月12日 19時) (レス) id: 37f06ab587 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠伊亞 | 作成日時：2018年12月12日 19時
