月夜 百八夜目 ページ31
「ふぃーっ、終わった終わった……」
氷を模したデュエルディスクをスカートのポケット内に収納し、フィールドに立っていた『仮想歌姫』達を元に戻す
だが、ヘルゼ・ルドラだけはデュエルが終わってもそこに立ち続けていた
「あー、ルドラ？アンタ、何やってんの？」
≪≪勝手に私のデッキを持ち出して、勝手に私を召喚しておいて、よくもいけしゃあしゃあと「さっさと帰ってください」なんて言えますね。貴方もアキュート・ケルベロスみたいにぶっ刺してあげましょうか？≫≫
「ゴメンナサイ」
雑談で盛り上がっていた(？)レイとルドラの元に、爆発で吹き飛ばされていた財前晃が近づいてくる
その顔は悔しさに歪んで……はおらず、会った時とそこまで変わらない無表情フェイスだ
「……君達は、一体」
レイ達の前に立って、開口一番がそれだった
まあ、そうくるだろうな、と勝手に予想していたレイ達は、予め用意しておいた答えを差し出す
「アタシは『レイ』。マスター、New Moonの従順なる下僕にして、マスターの四人の相棒の一人」
≪≪私は『ルドラ』。マスター、New Moonの従順なる下僕にして、マスターの四人の相棒の一人です。……一応、聞いておきますがお怪我はありませんか？≫≫
「あ、ああ……この程度なら、フラッシュバックも少ないだろう」
≪≪そうですか。もう少し強めに爆発させておけば良かったですね≫≫
ニコニコ、と笑うルドラの目は冷たい蓬色だ
レイの瞳が鋭く尖った氷なら、ルドラの瞳は美しい薔薇に潜んだ棘のごとき鋭さ
「……本当に、すまなかった。あの時は、妹を助けたい一心だったんだ」
「私からも謝るわ。あのプログラムを構築したのは私。痛みを与えるプログラムを入れなければ、与えないという事もできた。本当に、ごめんなさい」
二人そろって礼をする
レイのデュエル中の叫びを聞いて、謝らなければならないと気づいたのか、それとも元々罪悪感があったのか……
冷たく彼らを睨む蓬色の瞳がふと、柔らかい色へと変化した
≪≪……こちらこそすみません。レイも先程言っていましたが、私達マスターの下僕達は完全に貴方を許している訳ではないので、私達はついキツい事を言ってしまうんです。貴殿方の行為の理由はキチンと把握しています。レイも、今はいない仲間達も、心の底から貴殿方を憎んでいるわけではないのを、ご理解下さい≫≫
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瑠伊亞(プロフ) - 申し訳ありません。オリジナルフラグはこちらで外しました。不快に感じた方、申し訳ありません。次回から、気を付けます。本当に、申し訳ありませんでした (2018年12月12日 19時) (
レス) id: bef1ccd4ce (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい、違反行為です。外し忘れ、とかいう軽い意識はおやめ下さい。作品を消される事になる行為です。オリジナルの新着に二次創作が上がってくる事を不快に感じる人もいます (2018年12月12日 19時) (レス) id: 37f06ab587 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠伊亞 | 作成日時：2018年12月12日 19時
