月夜 四十八夜目 ページ9
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ハノイの騎士の本部
「上手くいったようだな」
白衣の男……鴻上博士が仮面の男、リボルバーに背中を見せながら、問う
「ええ。これでPlaymakerもNew Moonも、我々の要求に応じるでしょう」
「“イグニス”は何としても、この世界から抹殺しなければならない」
そう言って、鴻上博士は目を閉じる
「……苦しいのですか」
「我が子を手にかけるも同然だからな」
「……わかっています。イグニスとサイバースを抹殺することが、どれ程重要なことなのか」
「愉しそうだね、リボルバー」
暫くして、一人になったリボルバーに、暗闇から銀髪の女が一人、現れた
赤ピンクのブーツが、暗く黒い床を彩る
銀糸でできたブラウスに、青色のエプロン。腰を茶色のコルセットで止めている
そして何より特徴的なのは、女がつけている仮面だ
片側には愉しそうな目をした顔、片側には悲しげな目をして涙を流す顔
二つを合わせた仮面は、まるでピエロのようだ
「貴様も、愉しそうではないのか？“レジー”」
するとレジーはククッと笑い、ポケットからダーツを一本取り出し、手遊びをし始めた
「だって。漸く見つけたんだもん。私が刈るべき赤い薔薇を」
「相変わらず赤い薔薇が嫌いなのだな」
「大ッ嫌いよ！それが好きな女王も大ッ嫌い。
……本当のクイーンは私よ。何で盤面に女王が二人どころか五人もいるの？
だからNew Moonは、私が刈る」
レジーは暗闇に向かってダーツを投げつける
ダーツはデータとして表示されていたNew Moonと四枚のカードの画像をすり抜け、闇に消えていった
ーー草薙さんのホットドッグ屋台
「あれから、病院のデータに侵入して色々調べてみたんだが……」
ワゴン車の中。遊作と草薙、そしてAiが棚に偽装させたコンピュータ画面前に居た
【へぇ！凄いねぇ、病院のデータにまでハッキングしちゃうの？それプライバシーの侵害。犯罪だよ！】
Aiの追求に、草薙はハッ、と鼻で笑った
「ハッキングはすべて犯罪だ」
【あぁー！開き直った！そういうところがNew Moonは嫌いなんじゃ】
「お前は黙れ。……カルテを見たのか？」
遊作がAiを一度軽く叱り、草薙に問う
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さくら - 面白いです。更新頑張ってください (2018年9月15日 18時) (
レス) id: 078b8d6a67 (このIDを非表示/違反報告)
あい - この物語は面白くて続きが早く見たいです。 (2017年10月25日 15時) (レス) id: cf9e98bb45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠伊亞 | 作成日時：2017年9月12日 17時
