月夜 四十六夜目 ページ7
ルドラの声も、未だ鳴り続ける葵の携帯のバイブ音も、目の前の葵も、半透明のルドラの姿も、感覚も、全てが歪んでいく
冷たいタイル張りの床に倒れ込んでも、感覚は鈍るばかり。何も感じない
…………ドラゴンから放たれる、蒼と緋の炎。それが私の視界を埋め尽くしていく!!
緋と蒼
緋と蒼
緋と蒼!!!
それらが全てを塗りつぶしていく
声も、記憶も、風景も、見るものも！
緋と蒼の炎は全てを覆い、全てを消しさっていく
そして最後に見えた物は、Playmakerと重なって見えた、遊作
「ゆう……さく、くん……？」
そして未月はそのまま、緋と蒼の先の闇の中へと、自らを委ねて目を閉じた
ーー遊作side
「恐らく此処等辺に……これは」
屋上へとたどり着いた遊作の足に、何かが当たった
足元を見ると、そこには月と星のシールがカバーに貼り付けられたスマホが落ちていた
【お、おい遊作！あれ見ろ！】
携帯を拾い上げると、Aiが叫んだ。目の前を見やると、そこには葵と未月が倒れている……！
【何で……！何で浅葱まで居るんだよ！】
「知らん！……おい、確りしろ！二人とも！」
暫くして、二台の救急車が葵と未月を乗せ、病院へと向かった
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さくら - 面白いです。更新頑張ってください (2018年9月15日 18時) (
レス) id: 078b8d6a67 (このIDを非表示/違反報告)
あい - この物語は面白くて続きが早く見たいです。 (2017年10月25日 15時) (レス) id: cf9e98bb45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠伊亞 | 作成日時：2017年9月12日 17時
