月夜 五夜目 ページ9
「おー！遊作！」
屋台から汗だくの草薙さんが顔を覗かせる
「草薙さん。如何したんだ、そんなに汗だくになって」
「すまないが手伝ってくれ！繁盛しているのはいいんだが、食べるスピードが早すぎる！」
「は？」
俺は草薙さんがトングで指す方向を見た
そこには……
「むふー。ホットドッグはやっぱり旨きゃー。草薙さーん！ホットドッグ三本追加ー！あ、お持ち帰りのでー」
ホットドッグを幸せそうな顔でパクつく浅葱の姿があった
「……はっ？」
思わず俺は目を点にしてしまった
「お、おーう！ってか、お前大丈夫か!?もうこれで何本目だ!?ウチのホットドッグは一本260から270キロカロリーあるんだからな!?」
「ん〜？これで三本目？あ、持ち帰る奴は明日の朝飯代わりにするから」
さらっと手にしたホットドッグの残りを一口で飲み込む浅葱
「太るぞ!?つーか、お前は一度太れ！」
「ノンノン！ほほめひふほっははへんひん！(訳；乙女に太ったは厳禁！)……私は太らない体質なんでねぇ〜？……あ、遊作くん!?遊作くんも此処の常連なの!?」
体を半回転させて、俺と草薙さんを見る。口元にケチャップがついているので、ジェスチャーで教えてやった
「……常連というより、草薙さんには何時もお世話になっているしな。草薙さん、俺にも一本」
「あいよ！……で、遊作。此奴はお前の彼女か？」
俺は水筒の茶を、浅葱はホットドッグの欠片をそれぞれ吹き出した
「な ん だ っ て ？」
「いや違う」
俺は手を振り、浅葱はまた噎せていた
ってか草薙さん、何真剣な顔で聞いているんだ
「なんだ、違うのか？お前ら結構いいカップルだと思ったんだが……」
「何処が!?一応言っておくけど、遊作くんとは本日初めて話したんだからね!?」
「いーや。二人とも俺のホットドッグ、旨そうに食ってくれるからな」
「「それはただの共通点！」」
さて、暫くすると浅葱はホットドッグに満足したのか寝てしまった
……後で起こしておくか
「そういや遊作、SOLテクノロジーがLINK VRAINSに大規模スキャンをかけるらしいぞ。噂だとAIを探しているらしい」
また真剣な顔で草薙さん。今度は真面目な話だ
「そんなことをすれば、ハノイのいい獲物だ！……そこまでして手に入れたいAI、か」
俺は少し考えると、草薙さんのホットドッグ屋台ワゴンに乗り込んだ
「草薙さん！今夜は忙しくなるぞ！」
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理小 - アローヘッドですよ (2017年9月2日 22時) (
レス) id: 14e92fef67 (このIDを非表示/違反報告)
理小 - ファンサービスとか、非力な私を〜とか、ZEXALお好きなんですか？あ、いや、責めている訳ではなくて、私も好きなので、嬉しいなーと思ったんです！ (2017年8月6日 23時) (レス) id: 14e92fef67 (このIDを非表示/違反報告)
巳令 - 長文失礼しました (2017年7月30日 13時) (レス) id: fd30d89559 (このIDを非表示/違反報告)
巳令 - あと、『アイスクイーン オリガ』ですが、��の効果は強力すぎます。（もしあったら）コナミも多分制限付けると思います。一ターンに一度だけ、または手札の『アイス』モンスターだけ、などにした方がいいのでは…。手札にモンスター0じゃなきゃオリガは破壊できません (2017年7月30日 13時) (レス) id: fd30d89559 (このIDを非表示/違反報告)
巳令 - 瑠伊亞さんの小説、いつも読ませていただいています。すみませんが、意見だしさせてください。アテナ、エリカ、レイ、ルドラですが、Ａｉと同じ【】だと混乱するので、かぎかっこを変更していただけると助かります。 (2017年7月30日 13時) (レス) id: fd30d89559 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠伊亞 | 作成日時：2017年6月3日 17時
