▽ ページ24
『ただいま。』
「どうでした?主任!」
『あ、えーと…行かなかった。』
「え?じゃあ…あっ!もしかしてそのお弁当!」
『…ふふっ、秘密(笑)』
「もうー、なんですかそれ〜」
私は屋上で食事を済ませて、デスクに戻った。
「あ、そうそう。これ人事部からです。
中途採用社員の資料ですね。」
『ん?あぁ、ありがとう。』
「人足りてるのに珍しいですよね。
若いけど、きっと優秀なんだろうな〜」
『へー、若いんだ。どれどれ…』
私は顔写真を見た途端、思わず資料を落としてしまった。
『亜嵐…?』
「ちょっ…主任?大丈夫ですか?」
『あぁ…ごめん。これって…』
「白濱亜嵐さんです。どうかしたんですか?」
『大丈夫、ごめん。』
まさかこんな形で再開することになるとは。
あれから5年も経ったんだから、確かに亜嵐も就職してるよね。
「もしかして知り合いだったとか?」
『ううん、本当に何でもないの。』
「そうですか。じゃあ私はこれで。」
『うん、ありがとう。』
向こうは何も覚えていないはずだし、私ももう高校生じゃないんだから。
しっかりしなきゃね。
.
亜「今日からお世話になります、白濱亜嵐です。
営業は初めてですがコミュニケーション能力には自信があるので、それを活かして頑張ります。
ご指導のほど、よろしくお願いします!」
「元気があっていいねぇー」
「わかんないことは何でも聞いて!」
次の日、亜嵐はスーツに身を包まれて出勤した。
髪も整えられていて、学生時代とはまた雰囲気が違う。
『白濱くん、今日から教育係を努めます天野Aです。よろしくね。』
亜「よろしくお願いします!」
177人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りさ - いえいえ(*^-^*)新作楽しみにしてます(*^-^*) (2020年9月29日 4時) (レス) id: b925f584b2 (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - りささん» ありがとうございます!なるべく早く更新できるよう、頑張りますね! (2020年9月24日 22時) (レス) id: 34d49d678f (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - 片寄楓さん» ありがとうございます!書いた甲斐がありました(笑) (2020年9月24日 22時) (レス) id: 34d49d678f (このIDを非表示/違反報告)
りさ - えっいつの間に完結になってたの?本当はもっと読みたかったけど新作楽しみにしてます(*^-^*) (2020年9月23日 0時) (レス) id: 76aa5cadc8 (このIDを非表示/違反報告)
片寄楓(プロフ) - 完結おめでとうございます!!涼太くん推しなのでこのお話は読んでいてドキドキしました(≧∇≦)何度も読み返したくなる作品です。またいつか別のお話、楽しみにしてます(>_<) (2020年9月20日 15時) (レス) id: a5a37dc932 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:いくら | 作成日時:2020年4月6日 23時