目覚め ページ1
『…ん…ぅ…』
涼｢…おはよう、A。｣
『涼太…おはよ。』
次の日、私は涼太の横で目覚めた。
涼太の肌の温度が、心地いい。
『何か飲む？私ついでこよ＿＿っ痛…！』
涼｢A！？｣
ベッドからおりて、立ち上がろうとしたとき下腹部から腰にかけて激痛が走り、座り込んでしまった。
それと同時に、涼太が固まるのがわかった。
涼｢A…？初めてじゃなかった…の？｣
『…えへ、バレた？』
涼｢……はぁ。｣
涼太は深くため息をついて、私を抱き抱えた。
もう一度私をベッドに座らせ、頭を撫でてきた。
『なんか…怒ってる…？』
涼｢うん。｣
『嘘ついたから？』
涼｢そうじゃなくて…絶対痛かったでしょ。
ごめん、気づいてあげられなくて。｣
『そんな！私が見栄張っただけだし！』
涼｢なんで言ってくれなかったの？｣
『…涼太…優しいから。私のために我慢するだろうな、と思うと言えなくて…』
涼｢やっぱ俺のせいじゃん…ごめんね。｣
『違う、違うの…』
本当は涼太に嫌われたくなかった。
＿＿＿お前って、全然ヤラせてくれないよな
元彼に言われた言葉。
私は初めてが怖くて、拒み続けてしまった。
その結果、好きの気持ちも薄れてフラれた。
『本当は、初めてなんて言ったら涼太に重く見られるんじゃないかって…嫌われたくなかった。』
涼｢…｣
『もちろん、涼太がそんな人じゃないってことはわかってるんだけど…』
涼｢わかってない。｣
『え？』
涼｢もっと俺を信じてよ。｣
『信…じる…？』
涼｢Aは自分を過小評価しすぎ。｣
『…』
涼｢今頭の中に誰がいるのか知らないけど、Aは変われたんだよ。｣
『変わった…』
涼｢うん、もう十分頑張ってる。｣
そう言って涼太はそっと抱きしめてくれた。
ずるいよ、こんな時に優しくするなんて。
涼太の腕の中は暖かくて気持ち良かった。
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りさ - いえいえ(*^-^*)新作楽しみにしてます(*^-^*) (2020年9月29日 4時) (
レス) id: b925f584b2 (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - りささん» ありがとうございます！なるべく早く更新できるよう、頑張りますね！ (2020年9月24日 22時) (レス) id: 34d49d678f (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - 片寄楓さん» ありがとうございます！書いた甲斐がありました（笑） (2020年9月24日 22時) (レス) id: 34d49d678f (このIDを非表示/違反報告)
りさ - えっいつの間に完結になってたの？本当はもっと読みたかったけど新作楽しみにしてます(*^-^*) (2020年9月23日 0時) (レス) id: 76aa5cadc8 (このIDを非表示/違反報告)
片寄楓(プロフ) - 完結おめでとうございます！！涼太くん推しなのでこのお話は読んでいてドキドキしました（≧∇≦）何度も読み返したくなる作品です。またいつか別のお話、楽しみにしてます(>_<) (2020年9月20日 15時) (レス) id: a5a37dc932 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いくら | 作成日時：2020年4月6日 23時
