A組のチートな彼女 (ページ6)

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入学式ページ6

『…あ、おはよ！出久！』
「Aちゃん！？来るのはやいね…ｯ！」
『あーごめん、迷惑だった？』
「いやっ、そんなことっ！
ぎゃ、逆にっ...嬉しい、よ...ｯｯ！」

え？
出久がこんなこと言うなんて思いもしなかった。
...やば、顔が赤くなってる！

「え、Aちゃん...？
もしかして...。」
『あ、ちょ、顔見ないでよ！
...ばか。』

そう言った時から何故か
出久が上機嫌だ。
...何か良いことでもあったのかな？

そんなことを思っていると、
雄英に着いた。
やっぱり、でかいなぁ。

『出久、何組だった？』
「え、あ、A組。Aちゃんは？」
『A組！やった、出久と一緒だね！』
「え、あ、本当に！？」

勝己は何組だったかな。
んー同じだったらいいなー！

『わ、でかぁ！』

あれ、前もその前も同じセリフ言った気がする。
バリアフリー？
個性によって身長違うもんなぁー。
出久はなかなか扉を開けようとしなかった。

『どーかした、出久？』
「いや...緊張してっ！」
『なーんだ、そんなことか。』

私はそう言うと出久に後ろから抱きつくような感じで
１-A組の扉を開けた。
騒がしかった室内が一気に静かになった。
え、どうしたの？
私は訳がわからなかったので
出久の顔を覗いてみると
顔を真っ赤にしていた。
静かになった室内で勝己が口を開いた。

「デクｩ...？」