今日:14 hit、昨日:0 hit、合計:25,698 hit
小｜中｜大
本当の本物 ページ11
次の日…
まだ俺は『私を見つめないで』
音楽室で眠りにのまれながらずっと考えていた。
あの女の事を。
聞かれていたなんて思ってもいないだろう。
俺と、俺達闇の権化と同じ様にあの女には闇がある事は分かる。
その闇に誰も踏み入れて欲しくないという臆病でそれを否定したい感情があるのは俺だってそうだ。
あの女に興味を持ったのは…多分俺と似ているからだろうか。
しかしあの女は俺とは違い、ひどく嫌っている。
いつも無理をしている。
出来なければ…完璧でいなければ…と。
俺は完璧を背負わされ、完璧から逃げた。
あの女は似ていても完璧でいようと必死でもがいている。
正反対だ。
あの女の取り澄ました顔を剥がして、本当を見てみたくなった。赤子の様に泣き叫ぶのか。それとも無邪気な子供の様な笑顔を見せるのか。
どうすればあの女の偽物を取り外せるのか。
『…こんな事思うなんて馬鹿じゃないか？』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 24人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柚弐@ゆに(プロフ) - 花nonaさん» コメントありがとうございます。励みになります。これからも時間がある時にコツコツ更新して行きますね。 (2016年6月27日 23時) (
レス) id: a4b5d1cc27 (このIDを非表示/違反報告)
花nona - 面白いです！枢花さんとして書いてた作品も読ませていただきました！とても面白かったです。これからも頑張って下さいね (2016年6月27日 23時) (レス) id: 79b2fc522f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柚弐@ゆに | 作成日時：2016年6月25日 1時
