宴の始まり ページ12
彼は、壁にもたれかかって少しだるそうにこちらに気づく。けれはとっくに準備を終えていたようで、タキシードをしっかり着ていた。そして、三秒後くらいにハッとなって目を丸くした。
雅樹「お前・・そのドレス、、一体、どうして。。」
あぁぁっ、やっぱり怒られるかなぁ。失敗した、、、着なきゃよかった。。
A「あ、あの、ごめんなさい。。」
深くお辞儀をして、彼の様子を伺う為に少しだけ顔をあげてみる。
雅樹「いや、いいんだ。お前は、一応俺の婚約者だからな。仕方ない」
彼は「そんなことより・・」と付け足してから彼は時計を指した。さっきまで一時だったにも関わらず、時計は四時三十分を指している。ただ着替えてメイクしただけなのにこんなにも時間が経っていたなんて、自分でも密かに驚いていたのは事実だった。
真帆「もう別荘の準備は整ったようです。宴は一時間後、もう移動を開始しなくては間にあいませ
ん。主役が途中参加だなんて話、ありえないでしょう？」
そんなことを言って私の方を向く。
真帆「さあ、外で馬車が待っています。行きましょう。」
馬車って・・。金持ちすぎないかなこの人たち。
雅樹「行くぞ」
真帆「このカバンをお持ちになってください(主人公)様」
さしだされたのは小さめの黒い艶のある金のラインのはいったお洒落なクラッチバッグだった。
A「あ、ありがとうございます。」
思わず受け取ってしまったが、なんだかここまでしてもらうと申し訳なくなってくる。
髪はおろしたままだ。なんだか今更なきがしてきて、このままでいいと思ったしこのままでもそれなりになっているというのも事実だからだ。
馬車に足を踏み入れる。そっと彼のドカッと座っている横に座って、私も彼も無口のまま馬車に揺られる。馬車は馬二頭を連れて、ただひたすらポックリ、ポックリと音をたてるだけだった。
しばらくして、どうやら馬車が停まり会場に着いたようだ。私の目の前には、さっきのお屋敷の五倍はあるほどの大きなお屋敷だった。それを見ても平然としていられるのがむしろこわいくらいだ。
A「大きいお屋敷ですね。」
何階あるのだろうか、でも縦に大きいというより横に広いといったほうだろうからきっと五階くらいなんだろうなという実に勝手で無意味な予想をたててみる。
雅樹「そうか？」
不思議そうな顔をする。本気で頭がおかしいんじゃないかと思ってしまった。
雅樹「いくぞ、宴が始まる。」
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桜田ＭＯＥ子 - りん。さん» そうなんですか！！なんかすごい！！！ (2016年8月8日 21時) (
レス) id: de91db53b3 (このIDを非表示/違反報告)
りん。(プロフ) - 小さい人と名前いっしょー！！字ちがうけど笑 (2016年8月7日 21時) (レス) id: 29053e3eda (このIDを非表示/違反報告)
桜田ＭＯＥ子 - エンマ大王かまいたちLOVEさん» ありがとうございます！ (2016年8月7日 11時) (レス) id: de91db53b3 (このIDを非表示/違反報告)
エンマ大王かまいたちLOVE - 桜田ＭＯＥ子さん» はい！応援しています！ (2016年8月7日 0時) (レス) id: 65ffb71be6 (このIDを非表示/違反報告)
桜田ＭＯＥ子 - エンマ大王かまいたちLOVEさん» ありがとうございます！これからも面白いと思ってもらえるような作品をかけるように頑張ります！！ (2016年8月6日 22時) (レス) id: de91db53b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜田ＭＯＥ子 | 作成日時：2015年12月26日 19時
