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続き ページ20

「嘘やゴミ山からここまで来れる訳ないやろ」

警備員の目を掻い潜り

高い壁を超えてここまで来る

大の大人の男でも簡単には入れない

というより

絶対に入れない

今まで入れた奴なんて居なかった

こんな小さい子供

と言うか女じゃ無理に決まっている

しかし

『さっきも言ったけどあんなザルな警備簡単に潜れるし(笑)』

『入られたくないなら木を切ったら?』

目の前で堂々と言い放った少女

よく見ると格好は貴族とは言い難い

裾は泥が付いている


「お前が貴族じゃないのは分かったからバレる前にどっか行け」

『えー』

「えーちゃうねんっ!!もうすぐ日が沈む、そしたらお父様がいらっしゃる早く帰れ」

『日が沈む……あっそうや日が沈むまでに帰らんと』

やっと帰るか

「ほらはよ帰れ」

『ちょと待て』

「なんや」

早く帰れ

お前と居ると

自分じゃ無いようで

何時ものように話せない

やっと帰る

最後に何を言うかと……

甘く考えてた

するとアイツは

『ねぇ一緒に来ない?』

はぁ!!

「おま……お前何言ってんや!!」

『君はここに居るのは惜しい、一緒にこの(鳥籠)から出よ』

無理だ

でも

コイツなら出来る

そんな気がした


「俺は……」









「お前と一緒には行けない」

ダメや駄目なんや俺はここからは出れない……

出たってすぐに見つかるのが落ちや

上貴族の息子が一人家出をしたらしい

まぁ誘拐って事になってある程度の捜索はされている

だが俺は王族

お父様は次の王を俺にしたがっとる

死にものぐるいで俺を探し出すだろう


他人のコイツに迷惑がかかる

「俺が我慢するそれが合理的や」ボソッ

あいつは……聞こえてないか…


『それならなまたくるな』

「はぁ!!」

諦めると思ってた

思っていた反応と違い戸惑っていると



『お前が城から出るまで会いにくるやから木切らんとってな』

そう言うと木に足を掛け

「はぁ!ちょ待て!」

『嫌なら木を切り落としてえぇやろじゃそういう事で』バサ


「はぁ……」

呆れた


本当に来るんだろうか……


「コーネ コーネ様ご主人様がおよびです」


「あぁ今行くはあと……」

「はい何でしょう」

「嫌何でもない下がれ」





木を切らなかったのは









アイツがどうせ来ないから




そう自分に言った








なのに






少し来るんじゃないかと期待する自分が居る









アイツが居なくた部屋は



いつもに増して寂しく感じた

今までのちょとした補足→←不思議な少女



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すずねこ - 面白かったです (2022年6月5日 16時) (レス) @page42 id: 7959e43801 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モチ作 | 作者ホームページ:http://AA96  
作成日時:2021年2月7日 18時

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