退屈な日々の光 ページ18
?視点
今日も窓から外を見る
ここはまるで鳥籠だ
ここの奴らは皆んな金はあるが
人として欠けている
まぁ俺が言えたことじゃないが
一度でいいから外に…いややめておこう
「ハァ課題やらんとな」
窓に背を向け机へと歩きだす
すると後ろから
『ねぇ君』
まさか
聴こえるはずがない人の声
驚き振り向くと
『ニヤニヤこんにちは〜』ヒラヒラ
ヒラヒラと手を振る少女
同い年くらいだろうか
少し大人っぽいが何処か子供の様な子
ブカブカな
テンガロンハットから
強い輝きを放つ
そして白い肌
片目を隠した少女は
『ここの貴族達を見ていると可哀想なほど余裕が無い
『そう思わない?』
そう話しかけた
ふっと目が合うと
イタズラっ子のような笑みを浮かべた
その強く輝き
何処か影がさしたような
そんな瞳
頼るものが無く
何かに怯えている
そんな気がした
そんな目をしているのに
輝くような笑みを浮かべる少女に
何か似たような物を感じた
その日
その出会いが
少年を変えた
まぁまだ先の話しかも知れないが
確かに
少年の中の何かが動き出した
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すずねこ - 面白かったです (2022年6月5日 16時) (レス) @page42 id: 7959e43801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モチ作 | 作者ホームページ:http://AA96
作成日時:2021年2月7日 18時