『11話……織斗さん、大丈夫かな…』 ページ15
私は、タクシーを捕まえ、急いで○○病院に行った。
『っ！はぁはぁ、兄さん！織斗さんは、大丈夫なの？はぁはぉ…』
K「時雨。手術は成功したけど、出血が多かったらしい。生きているけど、いつ目覚めるかわからないって。」
私は、それを聞いて、信じられない気持ちで一杯だった。そして、ボソッと一言呟いた。
『……織斗さんに何があったの？』
あ「時雨ちゃんが出て行った後に、4人で酒飲んでて、足りなくなったから買いにコンビニまで行ってた。帰りに、信号無視した車と当たりそうになったとこを織斗に押されて俺は助かったけど、織斗が…」
私の1人ごとに反応したのは香助さんだった。彼は何が起こったかを悔しそうに目に涙を浮かべながら私に話してくれた。
私達は夜も遅いため、家に帰ることにした。私は、ずっと放心状態で、兄と香助さん、吹雪さんが心配そうにこちらを見ていても、ただボーッと前を向いていた。不意に兄が話しかけてきた。
K「…時雨、大丈夫か？」
『……』
F「織斗なら、大丈夫だ。ただいつものようにのんびり寝てるだけだと思うよ。」
『……うん…』
あ「…時雨ちゃん、どうしたの？なんか言いたいことあったら言って。」
私は、兄達の言葉をボーッとしながらも聞いていた。
『私、織斗さんのことが好きみたい。』
K＆F＆あ「「えっ！」」
私は、香助さんの質問の答えを知らず知らずのうちに口に出していた。そこから、口が止まることなく言葉を発した。
『一目見たときから、ドキッってなって…しかも、今日の朝起きたらリビングに居てね、そこでたわいもない話をしてた時に、今日行くから頑張ってって言われたんだ。そしたら、顔が熱くなって、胸が苦しかったけど、すっごく嬉しくて。……ついさっき私が織斗さんに恋してるって気づいたんだ。頑張って告白しようかなって思ってたけど…』
《ギュッ》
そう言うと、兄が私のことを抱きしめてきた。そしてそれに乗っかって、吹雪さんと香助さんも抱きしめてきた。
K「そっか。時雨は、ちゃんと織斗のことが好きなんだな。俺は応援する。だから、まずは、織斗の目を覚まさせよう。」
あ「そうだな。俺らを含めて、織斗(お前)を待っている人がいるってことを分かってもらわねぇとな。」
F「がはははは！そうだな！」
私は、3人の暖かさに包まれ、放心状態から少しずつ帰ってきた。
『ふぅー……うん、そうだね。待ってる人がいるってこと教えなきゃね。告白するのはまた今度だ。』
こ「12話…時雨。お前、大丈夫か？」『うん…』→←歌い手「「10話！」」『流石です。』
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五斬(プロフ) - とるとるさん» ありがとうございます。面白いなんて恐縮です。これからも頑張るので、もし何かリクエスト等ございましたら気軽にコメントしていただけると嬉しいです。 (2020年3月6日 16時) (
レス) id: 67de5b4d5c (このIDを非表示/違反報告)
とるとる(プロフ) - 面白いです！頑張ってください！ (2020年3月6日 15時) (レス) id: 86e382a31a (このIDを非表示/違反報告)
五斬(プロフ) - 響さん» ありがとうございます！ (2020年3月6日 9時) (レス) id: 67de5b4d5c (このIDを非表示/違反報告)
響(プロフ) - おもしろい！ (2020年3月6日 8時) (レス) id: 87eb2cb708 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：五斬 | 作成日時：2020年3月5日 22時
