「もう少し前に出ようか」 ページ10
割とすぐにやってきた雄英体育祭。学年ごとに分かれてるから他は知らないけど、1年生だけで会場は溢れんばかりの人で埋め尽くされている。オールマイトが居るからってのと、A組が入学早々ヴィランの襲撃を受けたからってのが主な理由だろう。
バカでかいマイクの声に耳を塞ぎながら、群れと一緒に入場する。
「障害物競走か……この人数でってことは、相当ぐちゃぐちゃになるだろうな」
第一種目は障害物競走。個性使ってよし、妨害も容認、まぁ詰まるところ何でもありの競技だ。狭いゲートに100人以上が集まって、早くも僕は不快感で辞退を考えていた。
しかも、熱気に紛れて温度がほんの少し下がった。まーたあのオメデタくんか。何度も同じ手に引っ掛かるのは癪だから避けよう。
A組を先頭にゲートを抜けると、目の前に立ちはだかったのは、入試の時に見た０ポイントヴィラン。あの無駄にデカい邪魔者だ。あれを破壊したのは2人だけだと入試後にショータから聞いた。1人は僕で、もう1人は知らない。でも、破壊したとなればヒーロー科の人間だろう。よって普通科や後ろのその他大勢には十分な足止めになる。
「うーん……僕が先に進んでも面白くないなぁ」
一位を掻っ攫うのは難しい事じゃない。最後の最後で僕との位置を入れ替えれば済む話だ。でもそれは面白みに欠ける。もっと派手に、楽しい方法は………
「……決めた」
ロボットを見つめ、あの時のように呟いた。
「"スイッチ"」
最後方のロボットと僕の位置が入れ替わる。そして、僕が居た場所でデカブツが何の気なしに暴れ回った。
《おおっと逆ァ！順位上げと妨害を同時にやりやがったぜCRAZY BOY！？》
まぁこれで止まるのは有象無象。ヒーロー科には差して効果は無い。また面白い事を考えつつ歩き出し、次の関門に向かった。
中々苦戦してる様子が見えた。よくこんなもん作ったなぁと感心するね、この谷底には。いくつか足場があり、それらを繋ぐように張り巡らされた糸のようなもの。要するに綱渡りだ。落ちたら最悪死にそうな。
「ま、難しいなら簡単にするまでだよね」
とくに迷いもなく縄に足を置いた。すると細い縄が、グ二、と広がり面を作る。足が離れたそばから元通りになっていくから他の人は出来まい。
さて、ここまでで僕の順位は如何程だろうか。先頭集団には確かオメデタくんとウニ頭くんが居たっけ。周りには顔も知らない奴らばかり。
「もう少し前に出ようか」
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すみた先生(プロフ) - 名無しさん» 温かいコメントありがとうございます！！一応やる気はまだまだあるので頑張ります！！キャラ付け上手くいったみたいで良かった……(独り言) (2022年12月21日 22時) (
レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - コメント失礼します！話消えちゃったのめちゃくちゃ大変だと思いますが、更新楽しみにしてます！夢主くんの性格？口調？がとんでもなく好きで、これからどうなるか気になります…無理はしないでくださいね！長文失礼しました！ (2022年12月21日 22時) (レス) id: 7cbba75bf7 (このIDを非表示/違反報告)
すみた先生(プロフ) - Yuuさん» コメントありがとうございます！！ (2022年12月18日 9時) (レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
Yuu(プロフ) - totemosuki、、、、、、、 (2022年12月18日 3時) (レス) id: fb830e3447 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみた先生 | 作成日時：2022年9月23日 19時
