「時間を持て余す」 ページ8
「目的.....か」
それにしても、よく僕が打算的である事を見抜いたな。彼.....ウニ頭、爆豪勝己。もう彼の中で仮説は確信に変わりつつあるだろう。彼が一人で僕を排除するような人間とは思えないけど、面倒が起きるのは確定の未来と言っていい。
「目的ねぇ〜...」
享楽の追求。と言ったって彼らは間に受けてくれない。僕を道理から外れた存在と非難して、僕に正面から請け合ってくれないんだ。
ただ一人、相澤消太という人間を除いて。
認めたくないが、絆されている気がするんだ。
僕の目を真っ直ぐに捉えて、嘘なんか微塵も感じられない声で、見捨てないと言う。別に見捨てられたくない訳じゃない、僕が僕であるための"あべこべ君"を僕が否定したくないだけで、僕自身を認めて欲しい訳じゃないんだ。それでも……。
…目的なんか、知るかよ。やりたい事をやれば君らは怒るくせに。僕の目的を知って、君らはどうするんだよ。
〈ユキ〉
「……」
どうして、違うんだろう。同じ単語なのに、なんでここまで違うんだろう。声？いや、声なんて人それぞれだ。
「…ユキ……か」
誰がそう呼び出したんだっけ。気づいたら僕の本当の名前は誰も呼ばなくなっていて、僕でさえ忘れかけていた。そして、ショータが勝手に調べた事によって思い出した。
分かりそうで、分からない。
相澤消太は僕にとって何だ？なんで僕は彼を助けた？どうして僕は、彼の元から離れる事を惜しく思っている？なぜ僕は絆された？
「逆〜」
「……セロくん」
階段の踊り場で物思いに耽っていると、下から名前を呼ばれる。振り向いた僕に、彼は手を振った。
「飯行かね？上鳴と一緒に」
「その黄色くんがカミナリっていうの？」
「そ。2人じゃ味気ねぇし、どうよ？」
「僕少食だよ。時間を持て余す」
遠回しに拒否を言うと、セロくんは後頭部に手を当て、「ん〜」と軽く唸った。その隣で黄色くんが一歩前に出た。
「仲良くしよーぜ、これから一緒に過ごすんだし」
「馴れ合いは好きじゃないもんでね」
「そう固いこと言うなって〜。ランチラッシュの食堂、美味いらしいぞ？」
セロくんも頷く。どうやら2人に退く気はないらしい。ここで時間を消費するのも嫌だし、お腹も普通に空いている。人に合わせるのは好きじゃないけど。
「……仕方ないね」
ほら、こうやって人は絆されるんじゃないのかい？
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すみた先生(プロフ) - 名無しさん» 温かいコメントありがとうございます！！一応やる気はまだまだあるので頑張ります！！キャラ付け上手くいったみたいで良かった……(独り言) (2022年12月21日 22時) (
レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - コメント失礼します！話消えちゃったのめちゃくちゃ大変だと思いますが、更新楽しみにしてます！夢主くんの性格？口調？がとんでもなく好きで、これからどうなるか気になります…無理はしないでくださいね！長文失礼しました！ (2022年12月21日 22時) (レス) id: 7cbba75bf7 (このIDを非表示/違反報告)
すみた先生(プロフ) - Yuuさん» コメントありがとうございます！！ (2022年12月18日 9時) (レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
Yuu(プロフ) - totemosuki、、、、、、、 (2022年12月18日 3時) (レス) id: fb830e3447 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみた先生 | 作成日時：2022年9月23日 19時
