「そんなもの無いよ」 ページ44
個性が今以上に使えるようになれば、僕のイタズラの幅も広がる……
と思って訓練に取り組んだは良いものの
「キッツ〜……死んじゃうってこれっ、…」
「余計な事は考えるな。そう簡単には死なん」
「くっ、ふふ……オニ〜」
にしてもショータの訓練はキツイ。そこら中の樹木をひたすら草に変えていくだけだが、意外と面倒なんだこれが。一本一本幹に触れ、背の低い草原を増やし始めて約1時間が経過した。ネズミとの戦いの時と同じ、いやそれ以上の頭痛がかれこれ30分くらい続いているし、体力も削られる。ちなみに手の感覚は10分ほど前に無くなった。
「こんなん…ごほーび、無いと、割に合わないね……っ」
「褒美は成長した自分自身だ」
「はっ、上手いコト言う〜…」
でもまぁ……あながち間違いでもない。あの時と完全には同じ出力でないにしろ、よく立っていられるもんだ。流石僕、割とすぐにコツを掴んだんだよね〜
「……ユキ」
「はい〜？」
しっかしまずいな……これ脳細胞メチャクチャに壊れてんじゃないの？
「複数の相手に個性が使えないのは……
お前がリミッターをかけてるからじゃないのか」
「リミッター？なんで僕が。さっきも言ったろ、イメージが湧かないんだって」
「無意識に自分の能力に制限をかけるのはよくある話だ。要は、潜在意識の問題」
「好きに個性使ってきた僕に？トラウマだって無いんだぜ？辻褄が合わない」
僕が自分自身に制限を課すなんて、あり得ない話だ。だって僕は自由が好きなのに。
「……」
「…なに？」
黒い瞳が僕を見下ろす。居心地が悪くなって、自然と睨み上げるような表情になったと思う。
「言いたい事があるなら言いなよ」
「…本当にそう思うか」
「はぁ？」
「自分の中に理由が無いと、本当にそう言い切れるのか」
「言い切れるね」
「……施設での嫌な記憶」
あーこの感じ……なんか嫌だ。強引に内奥をこねくり回されてる訳じゃないけど、遠慮がちに突っついてくるような生暖かさが不快だ。
「そんなもの無いよ。あったとしても、僕は気にしない」
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すみた先生(プロフ) - 名無しさん» 温かいコメントありがとうございます！！一応やる気はまだまだあるので頑張ります！！キャラ付け上手くいったみたいで良かった……(独り言) (2022年12月21日 22時) (
レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - コメント失礼します！話消えちゃったのめちゃくちゃ大変だと思いますが、更新楽しみにしてます！夢主くんの性格？口調？がとんでもなく好きで、これからどうなるか気になります…無理はしないでくださいね！長文失礼しました！ (2022年12月21日 22時) (レス) id: 7cbba75bf7 (このIDを非表示/違反報告)
すみた先生(プロフ) - Yuuさん» コメントありがとうございます！！ (2022年12月18日 9時) (レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
Yuu(プロフ) - totemosuki、、、、、、、 (2022年12月18日 3時) (レス) id: fb830e3447 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみた先生 | 作成日時：2022年9月23日 19時
