愛 ページ20
例えば、人が息をするように
例えば、嬉しい時に笑うように
例えば、人間が成長するように
例えば、生き物が死ぬように
この世界は、【当たり前】で成り立っている。偶然なんて起こりゃしない。人が認識する当たり前がこの世の全て。
神が与えたものこそが、俺達の全て。
「真理からは誰も逃れられない。たとえ"異能"を持って生まれたとしても、そしてそれが理をひっくり返すものだったとしても、賜った恩恵は無くならない。いつか返さなきゃいけない、それまで祈り続けなきゃいけない。
俺の家族、ユキは、少しズレているだけなんですよ。みんなで寄って集って異質だの滑稽だのと罵ったり囃し立てたり……ユキも本当はそんな事したくないはずなのに」
《彼は今の環境に満足していない。僕なら彼の望む世界を用意出来る。君もそれを望んでいるんだろう？》
「その世界に俺達家族が一緒に居られるなら、あなたの言ってる事は正しい」
大丈夫だよユキ、勝手に家を抜け出した事なんてもう誰も怒ってないんだ。みんなユキの帰りを待ってる。そんな空間、ユキには要らないだろう？
「少しの間、協力させてもらいますね。死柄木弔さん」
「あぁ…」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
スン、と鼻を鳴らしてみた。……嫌な匂いがする。
「今度は何だろねぇ〜」
「考え事とは余裕だな、逆」
「まぁ〜僕は勝とうなんて考えてないからね〜さっきの反省を生かして面白い事をしようと思うだけ」
二回戦の相手は鳥くん。腹から黒い影を出してるけど、あれが個性かな。なんか喋るし。てか「漆黒の」とか言われてもピンと来ないんだけど。
でもまぁさっきの金髪くんのような遠距離攻撃は無さそう。中距離、詰めようと思えば詰めれる距離だ。
「本気で来い。勝負にならん」
「勝負とかどーでもいいんだってば。面白いか面白くないかが大事なの」
「(やはり切島の言っていた事の信憑性は高いか……)ならば……
わーホントに攻撃してくんじゃんこの影。
《出だしはまたもや防戦一方か！？》
僕だってホントは防ぎたくないんだよね〜、つまんないから。でも、確かにヒーロー科の人間は強いから、僕でさえ気を抜けない。負けたら面白い事も出来ないからさ、ただで負けるつもりはないのよ。
「出し惜しみをするな逆」
「そういうんじゃないっつーのに……」
仕方ない…少し楽しくないけど、やらないよりマシかな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 175人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すみた先生(プロフ) - 名無しさん» 温かいコメントありがとうございます！！一応やる気はまだまだあるので頑張ります！！キャラ付け上手くいったみたいで良かった……(独り言) (2022年12月21日 22時) (
レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - コメント失礼します！話消えちゃったのめちゃくちゃ大変だと思いますが、更新楽しみにしてます！夢主くんの性格？口調？がとんでもなく好きで、これからどうなるか気になります…無理はしないでくださいね！長文失礼しました！ (2022年12月21日 22時) (レス) id: 7cbba75bf7 (このIDを非表示/違反報告)
すみた先生(プロフ) - Yuuさん» コメントありがとうございます！！ (2022年12月18日 9時) (レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
Yuu(プロフ) - totemosuki、、、、、、、 (2022年12月18日 3時) (レス) id: fb830e3447 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：すみた先生 | 作成日時：2022年9月23日 19時
