虎の虎元くん！ (ページ8)

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虎が虎？ページ8

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@torako_taiga
大牙くんが！髪を！染めてる！！

【練習中の虎元の写真】

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『おはよーございまーす！』

「おはよ〜、ってえ、？」

『えへ、イメチェンってやつです！』

最初に反応してくれたのは拓夢くん。
昨日は移動休みだったので、美容院に行って人生初の髪を金髪にしてみた。まぁ、毛先のちょびっとを染めただけだけど。

「めっちゃ似合ってる、可愛い～」

わしゃわしゃと頭を撫でられ、いい気はするが、そうじゃない。せっかく黒と金で虎カラーにしてきたのだから、そこを突っ込んで欲しいし、「かわいい」より「かっこいい」がいい。だって虎だよ？

『なにか他に言うことはない？』

「え〜、髪切った？」

『切ったけど！もっと、わかりやすいやつ』

「ん〜、」

「トラが虎みたいやな」

背後からの声にびっくりして、振り向くとニコニコといつもの笑顔の悠輔さん。ようやく答えを言ってくれた嬉しさあまりにぎゅっとハグをする。

『せーかいっ！』

「あー、そういうこと、」

うんうんと悩んでいた拓夢くんもやっと理解したのか、また頭を撫で始めた。

『それで、言うことは？』

「…かっこいい？」

『っ、もぉ、好き！天才！さすが悠輔さん！』

100点満点の回答に褒め言葉しか出てこない。ずっと抱きついていると、グイッと肩を引かれて、体勢を崩される。上を見あげるとムスッとした顔の拓夢くん。

『ん？』

「大山さんばっかりずるいです」

「ふふっ、ごめんごめん、じゃあね」

悠輔さんが去って、トレーニング室に静寂が流れる。

『…拓夢くん？』

「僕は、褒めてくれないの？」

『、へ？』

ショボン顔の拓夢くん。不覚にも可愛いと思ってしまった。

『えっと、拓夢くんが一番に髪のこと言ってくれて嬉しかったよ？ありがとね』

「もっと！」

『いっつも僕のそばにいてお世話してくれてありがとう。だいすきだよ』

そこまで言い終わると、少しだけ耳を赤くさせて、「もう、練習行くよ」と腕を引っ張られる。小走りして隣に並び、「照れてる？」なんてからかいながらグラウンドへ出た。

『照れてるでしょ？』

「照れてない！！」

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@totorara_taiga77
いめちぇんってやつ？

【虎元の後ろ姿】

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