虎の虎元くん！ (ページ7)

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虎の初めてページ7

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@totorara_taiga77
初めて一軍行った時に青柳さんと撮った写真あった！まだこの時はインスタしてなかったから、上げてないはず…

【青柳とのツーショット】

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『おはようございます！』
『智弁和歌山から来ました、虎元大牙です！』

ロッカールームの入口に立って、大きく挨拶をした子。ワクワクとした初々しい表情で、スタッフに案内され、ロッカーに荷物を置いた。

『ここですか？え、僕、甲子園の時もここ使ってました！運命ですね』

何故か目で追ってしまう、ずっと見守っておきたい可愛さをもっている。こういう子はファンに好かれやすいし、モテるんだろーなーと観察していると、

荷物からゴソゴソと何かを取りだし、キョロキョロと周りを見渡す。俺と目が合った瞬間、こっちへ駆け寄ってきた。真ん前まで来ると、手を取って握手。いつまでなのかと思っていると、やっと口を開いた。

『青柳さん！』

「な、何や、」

『サイン！ください！』

「お、おう、いいけど」

提示された色紙にスラスラッとサインを書くと、一段と目を光らせて、頭を下げた。

『ありがとうございます！親が青柳さん好きで、僕もめっちゃ好きで、ほんと、頑張ります！』

「ぁ、え、なんか、こっちもありがとうな、」

新しく入ってきた子に好きだったと言われるのはいつでも嬉しいことだ。何か、彼に夢を与えた感じがして、たまらなくなる。

『あの、なんとでも呼んでもらっていいんで、呼ばれたらすぐ行きます！』

「じゃぁ、トラ？」

『へ、？』

「虎元だからトラね、頑張ってな」

『…あざっす！』

美味しいものを食べたのかってくらい蕩けた笑顔を見せると、そのまま自分のロッカーへと帰っていく。しかし、色紙とカメラを持ったスタッフを引き連れて戻ってきた。

「広報用に写真もらってもいいですか？」

「あ、ええっすよ」

『ついでに僕のスマホでもいいですか？』

「もちろん、」

2人揃って、広報のカメラとトラのスマホで写真に収まる。

撮影が終わって、トコトコと帰っていくトラを呼び止め、少し屈むように言うと、ちょこんと座って、上目遣いというやつでこっちを見つめてくる。もう、坊主の面影はない、ふわふわな頭を軽くわしゃわしゃと撫でると、まるで猫のように擦り寄ってきた。可愛い。

「一緒に頑張ろな」

『！っはい！』

一緒に、な。
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