虎の酔いどれ ページ14
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@totorara_taiga77
色んな人とぼうねんかい！
【ドアップの森下】
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リーグ優勝、日本一を終えた年末。肌寒い風が吹いている。今日は、青柳さん主催の【集まれる人だけ集まろう忘年会】の日である。LINEでもらった地図を頼りに高級そうな焼肉店へと着いた。
『ぅおー結構いる』
集まれる人だけだと聞くと少人数かと思ったんだけど、ざっと10人ほど。
「トラー、」
翔太くんに名前を呼ばれて隣に行くとわしゃわしゃと頭を撫でられる。それをきっかけに反対の隣に来た才木さんにも撫でられた。
「才木さん！今は僕のトラです｣
「関係ねーだろ、先輩だぞ」
『……ウーロン茶にしよっかな』
「トラ飲まないの？」
メニューを見てそうつぶやくとすぐに拾われた。お酒は苦手だ。いや、苦手と言うより、前に止められたことがある。それから飲んでいない。
『んー、お酒はちょっと、』
「ちょっとだけだから、ね、飲もう？」
渋っていると、店員さんが来た。
『んー、じゃあ、ほろよいで』
押されて頼んでしまった。1杯だけ、1杯だけ。心の中で唱える。
『だーんくん！こっち来て』
「なになに」
『んふふ〜、ぎゅーっ』
「うぉ」
33「森下〜？」
1「ひっ｣
33「トラに酒飲ますなよ！」
1「知らなかったんです！一緒にお酒飲みたかったんです！」
33「言い訳はいいわけないやろ」
5「うわっ、ダジャレ」
トラが酔っ払った。でも、ほろよい1杯だけだよ？酔っ払うと思わないでしょ。ねぇ？
今は暖さんが犠牲に。あそこにだけは近づきたくない。とりあえず目を合わせないようにお酒を飲んでいると、遠くから名前を呼ばれる。トラから呼ばれるなんて大歓迎で行くのだが、今は行きたくない。
「翔太ー、呼ばれてんぞ」
「、はぃ」
『しょーたくん、ぎゅー』
「ん、ぎゅー」
『あ、翔太くん、おそろつけてない。なんで？』
「へ、あ、ごめん。部屋に置いてきた。」
『んーん、だめ。僕つけてるのに』
上目遣いで見てきたのに、落ち込んで伏し目がちになる。まつ毛長いし、端正な顔立ちでやっぱり可愛い。こうみるとお酒飲んでるトラもいいかな、なんて。
「ごめん、今度一緒にお出かけしよう」
『ん、』
5「なんで手懐けてんの？」
0「分からん。絶対無理やと思ってたのに」
12「このままやとまた酒飲ます輩が出てくるなあ」
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名無し36116号(プロフ) - あー！！！！すきです！！！らぶ！！！ (11月19日 22時) (
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作者名：なとる | 作成日時：2023年11月18日 11時
