桜花 srr ページ1
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桜の下で校舎を眺める君が綺麗で、
恋をしたことにすら、気づかなかった。
見つめているだけで、浄化されるような錯覚。
目が合っても、逸らすことすらできない。
ただ、心を奪われていた。
名前も知らない、＿＿＿に。
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「あ、一ノ瀬先輩！ギターの弦って…」
入学式から数ヶ月。
私はとある先輩の追っかけとなり、
軽音楽部に所属した。
もちろん、先輩ファンだと公言はしていない。
音楽が大好きなことは事実だし、
迷いが決意に変わったくらいの差だ。
「いやぁ、Aはセンスあるわ」
頭に触れる手が私よりずっと大きくて
ギターによる怪我も少しある。
「…ありがとうございます！」
褒める時、
妹がいる癖で頭ポンをしてしまうそう。
「そーだ。一緒に買いに行く？」
先輩がいた方が良いでしょ、なんて
さりげなく楽器屋に誘われてるけど
私の心臓はうるさい。
先輩はそういうつもりじゃないのに。
私が勝手に緊張してるだけだ。
「…行きます、お願いします！」
「ん。じゃ、明日部室で待ってて」
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その放課後は、来なかった。
「先輩、何してるんだろ」
下校時刻になっても先輩の姿は見えず、
私が何かしてしまったか心配だった。
いや、それよりも先輩自身が心配だった。
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『一ノ瀬先輩が昨日、こっそり付き合ってた彼女に振られたらしい』
恋愛の噂なんて、簡単に回ってくる。
「せんぱ…」
放課後、部室の扉を開けようとした時、
異変に気づいた。
「…こんなもんか」
ギターのチューニング音と発声練習。
やがて奏でられてゆく音楽。
初めて聞く彼の歌声になぜか涙が出た。
これは、ちょっと昔の恋愛ソング。
先輩は、きっとまだ彼女さんが好きなんだ。
「…先輩！」
体が考えるより先に動いていた。
扉を開けて、ギターを構える先輩のところまで歩く。
部室には、誰もいなかった。
「…聞いてたの？昨日は本当にごめんね」
「それはもう良いんです」
「先輩。私、先輩のこと、好きです」
先輩は、苦笑いを溢して「ごめん」と言った。
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ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
ラッキー動画投稿者
ヒラ
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雪乃 空(プロフ) - 美羽さん» 前作に引き続き、ありがとうございます！続編を出せたのは美羽さん方のおかげです〜 返信、公開、遅れてしまい申し訳ありません。ご希望通り、そらるさんにしたいと思います！ (2019年3月17日 23時) (
レス) id: bbddf0ce1d (このIDを非表示/違反報告)
美羽(プロフ) - 続編おめでとうございます！これからも読ませていただきます！！(ちなみに今日公開予定のもの、私はそらるさんが良いかな〜って思います) (2019年3月17日 14時) (レス) id: cc175e3c82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪乃 空 | 作成日時：2019年3月16日 23時
