この愛は隠しきれないようです【呪術廻戦】

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｢昔はこんな時もあったんですよ｣

｢今も昔もクソガキだな｣


私の昔話を聞いていた同級生の家入硝子が煙草を吹かし笑う。いやサラッと教室で煙草吸ってる女の子の絵面やばいな。

現在、呪術師を養成する学校に通っている私には3人の同級生がいる。一人は硝子で残り二人は現在任務に出ておりもう少しで帰ってくる頃だろう━━━と、考えていればガラガラガラっと教室の扉が開いた。


｢あー怠かった。あんな雑魚俺らじゃなくても別にいいのにな｣

｢まあ私たちだと大抵の敵は雑魚に入ってしまうからね｣


五条悟と夏油傑。現在日本に三人しかいない特級呪術師の二人である。

つまらなそうに欠伸をする悟はそのまま私の所へ来て椅子を引き寄せるとドスンっと勢い良く座り、当たり前の様に身体に寄りかかってきた。これが全体重掛かってきてるからかなり重い。


｢疲れたから癒して｣

｢無茶ぶり｣


同じ呪術高専に入学し同級生となると気が付けばこんな対応をされるようになった。やけに距離感が近いというか何というか…。普通の高校生を経験したことがないから分からないのだが多分、いやだいぶ距離感がバグっているはず。


｢目の前でイチャイチャすんなよー｣

｢どこが!?｣


硝子からの野次にツッコミを入れる。
なんだかんだ親の教えもあって幼少期から現在に掛けて甘やかし過ぎたのもあったか。誰だ、"五条家の言うことは絶対"なんて変な掟なんか作ったやつ。




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