☆39 ページ41
「標的をおれに切り替えたな……！？ つまり目的は噂に聞く“能力者狩り”か！」
「“能力者狩り”……」
……この『世界β』では、黒ひげティーチが手にしている能力はヤミヤミの実だけだ。
しかし『世界α』……いわゆる原作世界では、ティーチはニューゲートのグラグラの力も持っていたのだ、とお兄ちゃんが教えてくれた。
……結局、それ以上詳しくは教えてはもらえなかったけど、
つまりは、ティーチ……またはヤミヤミの力には、他人の悪魔の実の力を奪うという権能があるんだろう。
もちろん、“故人に限定して”だろうが＿＿＿＿。
「……厄介な奴らね」
「まったくだ。……A、ルーシー、おれはバージェスを追う。街のことは頼んでいいか？」
「あら、誰にものを言ってるのよ」
「問題ねェ！ 頑張れ、サボ！」
お兄ちゃんと私の激励を受けて、サボがニッ、と笑う。
「それじゃ、健闘を祈る！」
「サボもな！！」
下半身を炎に変えて、自身が吹き飛ばしたバージェスを追っていくサボを見送りつつ、私はふと顔を上げた。
……ドフラミンゴの気配が近くなっている。能力の覚醒状態も続けているみたいだし、これでは犠牲者は増える一方だ。
ドフラミンゴの足止めをしている戦士達。彼らはイトイトの実の覚醒を前に、立っていられるほど強くない。
「雑魚共がァ……てめェらを殺すのに体力なんざいらねェんだよ！
出てこい“麦わら”！ 後悔させてやる！！」
地を這うような低い声。憎悪を孕んだ絶叫。そして、速くなって行く鳥カゴの収縮速度。
その声のまがまがしさに、挑んでいた戦士達は及び腰になるが、
＿＿＿＿私達だけは、その限りではない。
「呼んだか、“ミンゴ”」
「……！ てめェは……！！」
焦げ茶色のフードを被ったまま、古びた麦わら帽子のつばを上げ、
“陰の覇者”が悠然とした歩みで悪のカリスマの前に進み出る。
……絶対的な王の威厳を持った黒檀の目が、ドフラミンゴを真っ直ぐ射抜く。
「そんな驚くことねェだろ？ それによ、おれも一応麦わらかぶってるし。一応“麦わら”じゃねェか。世間では呼ばれてねェけど」
「“一応”どころか“本物”だろうが……！ よく見てみれば、イヤになるほど似てやがる……よくもずっとバレずにいたな！！」
「しっしっし」
さて……と。
そこで、お兄ちゃんが笑顔を引っ込めた。
「お前の相手はおれだ。
“天夜叉”ドンキホーテ・ドフラミンゴ」
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さにー☆彡(プロフ) - やっさんさん» コメントありがとうございます！！たくさんの感想を下さりいつもいつも感謝しております！！ホールケーキアイランド編、もし書いた時はぜひまたよろしくお願いいたしますね！！ (2019年5月3日 19時) (
レス) id: 632d3b069c (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - さにー☆彡さん» 角度から、検証し、自分で考えることは、本当に重要ですね。話は、変わりますが、ホールケーキアイランド編、読んでみたいです。時間の都合と気がむけば、是非お願いします♪。 (2019年5月3日 19時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - さにー☆彡さん» 海賊王と時の女神シリーズ、一応の完結？おめでとうございます。ルーシーと時の女神とのやり取り面白かったです♪♪。また、七話のスタートからの政治、権力の問題に対するご指摘は、脱帽でした。ご指摘のとうり、煽動者や、政治家の主張をうのみにせず、様々な角度から、 (2019年5月3日 19時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - さにー☆彡さん» 余談ですが、更新が、海賊王シリーズに！？・・・？？ (2019年4月28日 21時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - さにー☆彡さん» げっ！！あんにゃろめ！！早くも登場ですか！！汗苦笑！！！ (2019年4月4日 17時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さにー☆彡
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2018年12月17日 8時
